4月

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[25日・26日]  車両に乗り、座る場所を見つける。扉が閉まり、電車が動き始める。網の七「重要な仕事」を読む。今回の主役は、メロン・マンションの七階に住む少年。パパとママは不在。星先生は夏の空に膨れ上がる入道雲を「天空に静止した巨大な爆発」と表現されている。終点の改札を抜けた。駅の中にある立ち食い蕎麦屋に寄り、朝飯をしたためる。カレーライス(小)とかけ蕎麦のセットを買うつもりが、誤って、カレー蕎麦の単品を買ってしまった。ばかだなあ。  ケロニ屋に入り、粒あんパンを買った。食堂に足を進め、ホットコーヒーを買った。空いている席に座り、マスクをはずした。隣席の海底原人(ラゴン)が持参の弁当を使っていた。今日の主菜は、豚(こま切れ)肉のカレーケチャップ炒め。副菜は、昆布の佃煮入り卵焼きと南瓜の甘辛煮。ゴミを始末してから、休憩場所へ移動した。長椅子に腰をおろし、仕事の続き。少年は刹那〔神〕に触れる。  京都、冬編5日目「フレンチキスとにゅうめん」と同6日目「ミネストローネと牛すじ大根」を読了した。数分遅れで、地元駅に着いた。地下売場に潜り、白飯二つを買った。地上に戻り、飲食街の居酒屋へ行く。買うものを決め、おにいちゃんに代金を渡す。家路の途中、コンビニに寄り、氷を買った。夕刊紙(ゲンダイ)の見出しは「解散ブレーキ 首都圏壊滅危機」であった。  帰宅後、オンザレディオを聴きながら、腕立て伏せを85回。酒食の後に『白い荒野/第22話:若くて悪くて可愛いこいつら』を観るつもりである。 ♞酒はトリスクラシックの「キリンの天然水」割り。肴は煮魚と刺身四種。  おはよう一直線を聴きながら、発車の時間を待つ。生島氏と残間氏のトーク。話題は「しっかり食べさせていただきました発言」について。ラジオの電源を切り、角川文庫を開いた。山本一力の『草笛の音次郎』を読み始めた。股旅ものに属する作品だが、面白いか、そうでないかは、まだわからない。終点に着くまで、目蓋を閉じていたが、眠りが訪れることはなかった。下車後、改札を抜けた。立ち食い蕎麦屋に入り、朝飯を済ませた。駅の外は雨。  カップを受け取り、抽出機に仕掛けた。壁際の席に座り、マスクを外した。ほとんど無意識の行動である。着脱の繰り返しにもすっかり慣れ、今では、生活の小道具と化している。おそらく、これからもそうだろう。。主菜は、チンジャオロース。副菜は卵焼きと粉ふき芋。俺はケロニ屋のチョコクロワッサンとコーヒー。休憩場所の長椅子に腰をおろし、夏編7日目を読む。  ひとり飲む、京都の「おわりに」「文庫版あとがき」と澤田康彦の解説「たくさんの、ふつうの、いい言葉が降ってくる」を読んだ。地元駅下車。他者の妨げにならないところから、サンドイッチ屋に電話をかけた。応答あり。但し、目当ての商品は売り切れ。帰途、スーパーとコンビニに寄る。夕刊紙の見出しは「有権者の苛立ちと絶望」であった。家に戻り、腕立て伏せを85回。 ♞トリスクラシックの伏流水割り。サケの塩焼き、タコぶつ。値引きライス。 75b6bc0f-a3be-4040-b187-83b2247b7033 [30日]  遅めの晩酌を呑(や)る。今宵の肴はズワイガニの塩ゆで。地元飲食街の居酒屋でテイクアウトしたもの。これが、になるかも知れない。酒の後に、刺身四種で飯を食べた。卓上を片づけてから、歯を磨いた。  家に戻り、ポータブルDVDプレーヤーの電源を「ON」にした。自動的に『白い荒野』の再生が始まる。最終話「いつか緑の草原に」を観る。特に波乱はなかったが、それで良いのだろう。映画ではなかなか味わえない大団円のカタルシスを堪能した。田宮座長の静かなる力演。得難い才能だったと改めて思う。  目蓋を開けると、翌日の朝になっていた。枕辺のアナログ時計が「8時半」を示していた。起きざまにカーテンを開けた。窓越しに曇天が見えた。洗顔後、台所の電気ケトルに水を足す。沸き立ての湯で、即席コーヒーを淹れた。敷島製パン社の「しっとりくるみ蒸しパン 沖縄黒糖」を食べながら、熱いやつを飲む。愛機起動。エキサイトとエブリスタを呼び出し、草小説を転載した。  施錠後、家を離れた。剥き出し階段を下り、隣り町の方角へ歩き出す。ラジオから流れてくる『DJ日本史』を聴きながら、歩行を続けた。貸しDVD屋に足を進め、用を済ませた。帰途、新本屋に寄り、マンガを二冊買う。帰宅は6時半ごろ。サザエさんの音声を(ラジオで)聴きながら、腕立て伏せをやる。当然「絵はない」が、大体の内容はわかります。浴室に入り、シャワーをあびた。 ♞トリスの炭酸飲料割り。マグロの刺身、あぶりチキン、三野菜のぬか漬け。
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