6月

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[12日・13日]  左手に荷物。右手に傘。今朝はラジオを聴く余裕さえなかった。停車中の車両に乗り込み、座るところを見つけた。発車と同時に、ちくま文庫の『アンソロジー カレーライス!!大盛り』(杉田淳子 編)を開いた。山本一力の『洋食屋さんのキングだ』と五木寛之の『カツカレーの春』を読んだ。終点の改札を抜けた。駅の中にある立ち食い蕎麦屋に入り、冷やしたぬきそばを腹におさめた。  買物カードを挿し込み、紙のお金を二枚、入金機の中へ吸い込ませた。結果、残金に「2000」がプラスされた。今週はこれでやってゆくしかない。食堂へ足を進め、通路際の席に陣取る。ケロニ屋のクリームパンを食べながら、コーヒーを飲む。隣席に視線を移すと、等身大ラゴンが、持参の健康(ヘルシー)弁当を使っていた。今日の主菜は、麻婆豆腐。副菜は、ブロッコリーのチーズ焼き、ネギと油揚げの塩炒め。  天海の秘宝、巻の六「宝探し」の続き。〔ゑれき兜〕が登場。定刻に地元駅に着いた。他者の妨げにならないところでスマホを取り出し、弁当屋に電話をかけた。応答あり。帰途、スーパーとコンビニに寄る。夕刊紙(ゲンダイ)の見出しは「アナクロ政党がふんぞり返る恥ずかしさ」であった。酒食の後に『岸辺露伴』の第7話「ホットサマー・マーサ」(の音声解説)を楽しむつもりである。 ♞トリスの「富士のおいしい水」割り。鮪と帆立貝の刺身。メンチカツ弁当。  アンソロジーの続き。町田康の『カレーの恥辱』と古山高麗雄の『ビルマのカレー』を読んだ。終点到着まで、目蓋を閉じていたが、眠りが訪れることはなかった。改札を抜けて、蕎麦屋に足を進めた。券売機の調子が悪いらしく、店内ガラガラ。あまり見ない光景と云える。地上へ出て、親子丼屋の暖簾を割る。丼飯の上に目玉焼きをのせた。崩したやつに適量の醤油を垂らし、ガガッとかき込む。  ケロニ屋に入り、粒あんパンを買った。受け取りカウンターで券とカップを交換した。マシンに仕掛け、抽出ボタンを押す。壁際の席に座り、マスクをとる。隣席の雪男(ギガス)が、ホットドッグとチキンサンドを交互に食べていた。述べるまでもなく、どちらも手作りだ。卓上を片づけてから、休憩場所へ移動した。長椅子に腰をおろし、巻の六「宝探し」の続き。今日はおばちゃんたちの会話(トーク)が賑やかだった。  乗り換え駅まで、死んだみたいに眠る。その内、本当にかも知れない。巻の七「闇法師」を読み始める。面白い。地元駅下車。改札を抜けて、地下売場へもぐり込んだ。しかし、ライス類は全て売り切れていた。スマホを取り出し、電話をかけた。応答あり。帰途、スーパーとコンビニに寄った。夕刊紙は「年金誤支給不安 返納加速」であった。家に戻り、腕立て伏せを85回やる。 ♞トリスの「富士山の伏流水」割り。肴は鮪の中落ち。飯はおにぎり弁当。 64b42833-6c9d-490a-aaa5-e68441b57f22
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