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「それだけ美人だったら、他にも素敵な人と出会えただろう?黒人の、しかも障害者と結婚だなんて」
「あなたは、本当の私を好きになってくれた。外見じゃなく、私のことを心の目でちゃんと見てくれた」
「そう?神さまは、僕に心の目をくれることは忘れなかったんだ」
「神さま?」
「ぼくの目に光と色をくれるのを忘れちゃった、うっかりものの神さまだったけどね!」
「あら、まあ」
「でも、せっかくのきれいな顔を旦那さんに見てもらえないって、もったいないな」
「オスカー、あなたはわかってないわ。美人妻って見るために結婚するんじゃないのよ」
「じゃあ何?」
「見せびらかすためなの!」
「ははは!じゃあぼくにも美人妻は十分価値があるな!」
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