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「シャムロック。あなたこんなところまで来ていたの?探したわよ。」
「うん、遠かったよー。でも、おじさんにいいものもらったんだ」
2人の声が遠ざかっていきます。おじさんはぴたっと足を止めました。
「シャムロック?…三つ葉のクローバーっていう意味だ!あの子、もしかして!」
涙が目にたまってきてけしきがぼやけます。
ねずみの親子の姿はもう遠くて、とても追いかけられそうにありません。ねずみのおじさんは、涙を拭いて、幸せな気持ちでクローバー畑をながめました。
「またな、シャム」
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