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「…なんだと?」
「…なるほど、秘匿事項の弊害か…」
「…仕方あるまい。情報を公開するわけにはいかんのだ」
王様が眉間に皺を寄せて聞くとやり手の起業家みたいな雰囲気のおじさんと結構厳つい感じのおじさんが状況を把握したように言う。
「まあいい。時間の指定はしていないのだ、この程度なら遅れたとも言えん」
「うむ。時間が惜しい。そんな無駄なやりとりをしてるほど暇では無いのでな」
「この後の予定のためにさっさと用件を済ませてもらうぞ」
王様の発言におじさん二人が同意して地下倉庫の中に入って行くと残りの人達も入るので俺らも部屋の中へと入る。
「では早速本題に入ろう」
「『新しい魔石の査定』と、『解析する魔物素材の確認』だな?」
「はい」
地下倉庫のドアが閉まるとさっきのおじさんが話を切り出し、王様が再度確認するように尋ねるとお姉さんは肯定した。
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