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「しかしクライン大魔導師の報告とはいえ全くもって信じ難い。今までの実績があっても尚、だ。この感覚は何度経験しようと未だに慣れんな」
「全くだ。確実に真実で事実である事は理解しているつもりだが、それでも信じられんよ」
結構厳つい感じのおじさんが腕を組みながら低い声で言うとやり手の起業家みたいな雰囲気のおじさんが同意する。
「…金のゴーレムの魔石だけならばまだ素直に信じられよう…だが、ミスリルのゴーレム…更には未討伐のアダマンタイタンの魔石や素材と聞くとどうにも疑念が生まれ、信じる事に拒否反応が出てしまう」
王様も腕を組んで微妙な顔で賛同するように話し出す。
「どうか我々の疑心を払拭するために現物を見せてくれ。いつものように」
「分かりました」
やり手の起業家みたいな雰囲気のおじさんの催促するような発言にお姉さんが了承し、空間魔法の施されたポーチから魔石を取り出してテーブルの上に置いて行くと…
「「「……おお…!!」」」
俺とお姉さん以外のその場に居たみんなが驚嘆するように呟いた。
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