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「これでも日頃から鍛えてますので」
「…そうか…強化魔法の、使い手だったのか…」
「…そういう事だったのか…」
俺の笑いながらのさっきと同じ発言におじさん二人は勘違いして察したように呟くが、俺が訂正せずに流すとお姉さんも空気を読んで訂正はしなかった。
「まさか魔石一つでその重量とは…素材や魔石全体の重さで200キロに達すると勘違いしてしまったな…」
「しかしあのアダマンタイタンの魔石がこの目で直接見れるとは…さきほど『一撃で死にかけた』と言っていたが、その状態から良く魔石を取れたものだ」
やり手の起業家みたいな雰囲気のおじさんが恥ずかしそうに呟くと、王様は魔石をマジマジと色んな角度から凝視しながら俺を褒める。
「先生の回復魔法のおかげです」
「まさか坊ちゃんの役に立てるなんて思いもしなかったのでびっくりしました」
「やっぱり『保険は大事』って事だよ。ダンジョン内ではいつなんどき何が起こるか分からないし、何が起きても不思議じゃないからね」
俺の返答にお姉さんが嬉しそうに返すので俺はお姉さんが同行する必要性を話した。
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