青年期 46

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その後、おじさん達は周りに居た協会員達に指示を出して魔石や魔物素材を荷車に積ませ、階段横のスロープから地下倉庫の外に運ばせる。 …一応俺が外まで運ぶよう提案したが『本部までの輸送のため、重さに慣れさせないといけない』と言われたので廊下まで運ぶのを見守る事に。 「…さて、後は本部までの輸送だけだな」 「うむ。迅速に運ばねば何が起きるか…」 「「だが…」」 おじさん達は一仕事終えたかのように言うと俺を見ながら呟いた。 「今ならば密約に反せずに個人的な魔石の取引ができるはずだ!頼む、魔石を売ってくれ!」 「金も用意してある!是非とも魔石を売ってくれ!」 「いいですけど…この前売ってしまったので数は少なくなってますよ?」 「くっ…!やはりこの機会を逃すわけが無かったか…!」 「最悪一つでも構わん!売ってくれ!」 おじさん達の懇願するような頼み方に俺が断りを入れながら了承すると、結構厳つい感じのおじさんは王様を睨むように見ながら悔しがり… やり手の起業家みたいな雰囲気のおじさんはそのまま催促する。
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