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「…もしかして迎えに行く気ですか?」
「うーん…どうしようか迷ってる」
「やめときな。今からじゃ間に合うはずも無い。無駄足になるだけだよ」
「それもそうですよね」
お姉さんの問いに俺がそう返すと女性が止めてきてお姉さんも賛同した。
「…んじゃ、ちょっと様子を見に行ってみるわ」
「結局行くんですか?」
「…まあ好きにしたらいいさ」
俺が決断するとお姉さんは笑いながら返し、女性は呆れたように言う。
「もしかしたらまだ刺客がいるかもしれないし」
「あ、目的はソレですか」
「もしかしたらまた変化魔法の使い手とかいるかもしれないじゃん?後学のために戦って経験値を貯めときたいんだよね」
「…しょうがない、それじゃあたしも一緒に行くとするか。土地勘が無いあんたよりもあたしの方が見つけ易いし…なによりあたしも変化魔法の使い手と戦ってみたい」
噂だけでまだ一度も見た事すら無いからね。と、女性は俺の考えに同意するかのように言いながら同行を申し出る。
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