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翌日の放課後、私は隣町の高校に行った。実人君に会うためだ。
校門で入念に顔をチェックし、私は実人君が現れるのを待った。実はまだ私は実人君とは会ったことはない。ラインでお友達になっているだけだったのだ。かなりイケメンに見える画像は実は加工してあったり本人ではなかったりして。
実人君らしき生徒が現れた。画像よりもイケメンで背も高い。私は勇気を出して言った。
「川嶋実人君ですか?」
「そうだけど。ひょっとして遠藤里奈さん・・・? 画像よりもかわいいね」
私は舞い上がってしまった。呼吸を整えたあと、私はラインが出来なくなったいきさつを話した。
「既読にならなかったから、何かあったんだとは思ってた」
「そういうわけだったんです」
「もっとましな言い訳はなかったわけ?」
実人君がクールに言った。私は、実人君をあの場所へ連れていく決心をした。
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