序文

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序文

 人生は、確かにそこにある。見えない所でも、知らない所でも。  花火が、打ち上がっている。あぁ、とても綺麗だ。  猛烈な頭痛と脳裏を駆け巡る思い出のスパーク。  全て、全て私の見てきた光景だ。  忘れてしまっていた事もたくさんある。  そうだ、良い事もあったし、悪い事もあった。  今にしてみれば、皆、ただ懐かしい。  一巡、二巡、思い出が駆け巡っていく。  本を読み返すように、人生が流れていく。  そう、まるで一冊の本だ。  私の――
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