ひなきの日常

2/3
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/44ページ
今日も、いつもと変わらない日常が始まる。 「ひなき!おはよう」 挨拶をしてきたのは、親友のゆみ。スラリと背が高く切れ長の目が印象的。それでいて目鼻立ちが整っていて、女性からしてもとても美人。その容姿に黒髪のショートボブがよく映える。一見、とっつきにくい感じだが気さくな性格だ。 「ゆみ、おはよう」 私は、ゆみに挨拶をする。と、そこへ 「おはよう、ひな!」 と、もう1人親友のみゆきが挨拶をしながらギュッと横からハグをしてくる。 オレンジブラウンのミディアムボムに、大きな瞳、コンタクトをするのが怖いという理由で黒縁の眼鏡をしている。みゆきも、ゆみと同じくスラリとした体型をしている。いつも、にこにこと誰にでも分け隔てなく接することの出来る、いわば社交的な性格だ。 この2人とは中学生の時に出逢い、意気投合しそれから一緒にいる。同じ高校へ進学してもクラスは変わらず、今年で5年目の仲だ。 「今日もひな見られてるね、男達からのあっつい視線が、よく毎日飛んでくるもんだ」 「コラみゆき、あっついは失礼でしょう」 「いやいや、私じゃないよ。ゆみとみゆきが美人で可愛いからでしょう?」 「ホントに言ってるの!?もう、こんなんじゃ誰かと恋に発展しないよ?どうするの?カッコいい先輩がひなに熱い視線をよこしてたら!」 「私は…今は、そういうのはいいかなぁ」 「みゆきは今、絶賛彼氏募集中だもんね」 なんて会話をしながら学校生活はスタートする。
/44ページ

最初のコメントを投稿しよう!