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ーお昼休みー
私達は、中庭のベンチに座りお昼ご飯を食べる。
ゆみは、ゆみママ手作りのサンドイッチを。みゆきは、購買のパンをそれぞれに頬張る。
私はというと…
「今日もひなのお弁当、美味しそうだね」
「本当に、よく作るよ…偉いな」
「そんなことないよ、夕飯のおかずとかを少し分けて入れただけだから」
「毎日、よくやるよ…時々、辛かったりしたら私やみゆきにだって頼っていいんだからな」
ゆみが真っ直ぐ私をみながら伝えてくれる。
「みゆきだって、何かあったらひなのこと支えたいよ」
今度は、みゆきが。
気持ちが暖かくなる。
「うん…ありがとう」
私の両親は、私が中学2年の時に交通事故で亡くなった。その時は、まだ1歳の妹こはるを残して。それから私とこはるは、父方の祖母に引き取られ3人で暮らしていた。
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