ひなき中学2年〜現在

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ひなき中学2年〜現在

その日は、雨が降っていた。空は薄暗く、じめっとした空気が身体に纏わりつく。学校から自宅への道のりを急ぐ。 帰宅後は、先にお風呂の湯を沸かし入る。時刻はpm16:30を過ぎようとしていた。 「そろそろ皆んな帰ってくる時間かな?洗濯物でも畳んでおこうっと。その方がこはるのミルクもあるから、お母さん助かるよね」 洗濯物を畳みながら、ふときこえた救急車の音 「…ウチから近いのかな…」 雨のせいだろうか。嫌な胸騒ぎがするのを気のせいだと思い込ませ、更にお米を研ぎ、こはるのミルクのお湯の準備もする。 ーが、pm17:00をまわっても一向に両親は帰って来ない。『何かあった?』と思うと同時に、先程きこえた救急車の音が脳裏をよぎる。 「…まさか、ね」 と、その時 プルルルル…プルルルル… 自宅の固定電話がなり出す。その電話の音がやたらとリビングに響き渡り、いいようのない不安に駆られる。震え出す手を何とか抑え、電話にでた。 「…一ノ瀬ですが…」 『一ノ瀬様のお宅でしょうか。一ノ瀬 遥様と潔子様のご家族の方ですか?』 「はい、そうです…」 声が自然と震える。 『私、市立◯◯病院の医者の××です。先程、交通事故でお2人運ばれて来まして、今すぐ病院へ来て頂けませんでしょうか』
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