AIランナー

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 試合当日は、マラソンにはこれくらいがいいという気温であった。  彼はスタートラインに立った。スタートの合図に彼は走りはじめた。地方の陸上競技場からスタートした。友達の熊本はとなりを走っていた。竜二は熊本を引き離した。少しペースを上げたのであった。当然彼には熊本はついてこれないだろうとたかをくくった。このレースはもらったと彼は独走態勢になった。すると誰もついてこないはずなのに誰かの足音が聞こえたのだ。これはホラー小説か何かかと竜二は少し笑いそうになったであった。オレはおかしくなったのか、と彼は少し自分をうたがった。そこで「ロボットだ」と思い出した。彼には自信はない訳ではなかったが、ロボットに勝てるのか自信はなかった。
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