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「っ……はぁ……」
下着越しに扱いてると、ふいに奏人さんの顔が重なって。
唇が塞がれて手を掴まれた。
「っ?」
口に舌突っ込まれて、俺の手をよけて、下着の中に手入れて直接握ってくる。
「っ……んんっ」
ちょっと待て。自分でやれって意地悪言ったくせに……って思うけど、自分でやるよりどうしたって気持ちいい。
ぬるりと手滑らされるたびに快感が走って、声出したいけど舌絡め取られて、すがるようにしがみつく。
強く吸われたかと思うと、唇と舌優しく食んで。
頭の中、真っ白になる。
「……っん!」
胸の先、爪で弾かれると、電気が走ったみたいになって吐き出した。
唇を開放されて、荒い息をつくと、額にキスが落ちる。
「いい子だね。今拭いてあげるから」
見上げると、そういう時のこの人っていうのは場違いに優しい顔をしていて戸惑う。
丁寧に拭われて、けど触られると辛くて
「……あのさあ」
「ん?」
「……あんたの、舐めたいんだけど」
普通、男でそれを嫌がる奴はいないと思うんだけど、なんか予定外のことを言われたみたいにきょとんとする。
多分、この人の中に俺を抱く段取りがあって、そこに割り込まれるからだと思うけど。
苦笑いして、奏人さんは言った。
「いいよ、おいで。その代わり、こっちに体預けて」
「へっ?」
「だって早くしたいだろう?舐めて解してあげるから」
「……え」
いや、そこまでやらしいこと要求してないんだけど?
「嫌?」
「……やります」
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