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考えるな。感じなさい。
はい、先生。
ちなみに君は、この言葉の意味、分かるだろうね?
「考えるな。感じなさい」
はい、もちろんです先生。
念のために意味を言ってみなさい。
失礼ですが、ぼくも念のために先生にお聞きします。
先生はこの言葉の意味、もちろんご存知でしょうね?
ぶ、無礼だな君は。
ご存知もなにも、この言葉はわたしが考えた「自作」の言葉だ。わたしの人生の奥底から湧き出た言葉だ。
、、、、
先生、もしかして若い頃、映画「燃えよドラゴン」見ました?。
ブルース・リー主演の映画。
、、、、
そ、それがどうした?
見てはいけないかね?
見てはいけなくはありません。
先生がどういう映画を見ようと自由です。
てか、やっぱりご覧になってたんですね「燃えよドラゴン」。
だからそれがどうした?
教師たるものが、映画の中の「セリフ」をパクって、あたかも自分の言葉のようにして学生に自慢するのはいかがなものかと。
、、、、
さて、あの映画の中でそんなセリフあったかな?
先生、顔がひきつってますよ。
先生はすぐ顔に出るタイプですね。笑
先生を笑うんじゃない!
その映画の中に同じようなセリフがあったとしてもだ、それは単なるひとつの偶然にすぎん。
先生、ブルース・リーのこのセリフは、あの映画のあと世界じゅうで有名になりました。今でも有名です。
そんな言葉を教師がパクるなんて、軽率も甚だしい。
、、、、
先生に向かって「軽率」とはなんだ!
謝りたまえ。
先生、まず先に先生が謝ってください。
「映画のセリフをパクって申し訳ありませんでした」とぼくに頭を下げてください。
、、、、
もし今日が人生最後の日だとしたら、君が今やろうとしていることは本当に君がやりたいことだろうか?
あの、先生、
その言葉はアップル創業者スティーブ・ジョブズのパクリですし。
おわり
( 先生、いいかげんにしてください )
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