愛及屋烏

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愛及屋烏

優しい朝を迎え 窓に(まと)まり付く雫 「今日は何して過ごすの?」 こんな雨の日に何処行くの? 私にとって、貴方は全てなの 穏やかな雨で貴方に匂いを 傘で表情(かお)が見えないよ? 閉じてよ…貴方には私が どう映ってるか分からない 不安なの 私で私の事でいっぱいにして 忘れられないように痕を付ける ぐちゃぐちゃな気持ちを受け止めて? いつ、貴方は見上げてくれるの? 薄暗い朝を迎え 憂鬱(ゆううつ)にもカーテンを開ける 気分転換にいつものカフェ 心を裂くようなあの視線から 僕は雨が嫌いだ 肌に引っ付く感じが 濡れる度に心が透けるようで 早く雨止まないかな… 沈むし…一つ一つが監視されてるような 雨の跡が残らないように消したくて 洗濯しなきゃ残るし 晴れない気持ちをどうにかしたくて このままだと壊れそう 深く根強く萌える気持ちには 偽りなど無くて ただ愛おしいこの気持ちを 深く重く鉛のような気持ちから 早く逃げたくて ただの褒め言葉がこんなにも… 早く「独り占めしたい」 早く「解放されたい」 絡まれ(へだ)たれた暗い空に 光が差し込み 雨が上がる 虹がかかる晴れた空を見て ふたりは
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