あおむらさきっ!

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「俺だって変わりたい。やっぱ諦めたくない。ちゃんと日高さんを最後まで撮りたいし、一緒に復讐したい!」  一気に恥ずかしさが込み上げて来て、映人は戸川に詰め寄った。 「何で入ってんだよ」 「この方が良いと思ってな。冬休みに追加したバージョンを編集したんだ」  戸川は自慢げに、眼鏡を直す仕草をして言った。 「良くねえわ。それに事件起きたらどうすんだよ、ストーカーとか」 「さくらちゃんはもうアイドルじゃ無い訳だし、しばらくしたら、動画も消さないといけない。せめて、自分らの実績とやらを残しておこうかと。それに限定公開にしてあるから、俺ら以外観られないよ」 「あのなぁ、これが実績になるのか」  戸川は映人に、デジカメを手渡す。 「何だよ」  見ると、女子生徒と楽しそうに弁当を食べているさくらの写真だった。 「アイドルを辞めても、彼女の人生は続く。十分お前の実績だよ」 「……良い写真だな」 「アイドルの時より、良い笑顔だろ」  心の底から笑っているさくらの笑顔を見て、映人はこちらまで嬉しくなってきた。 「大森は死んでるけどねぇ」
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