あおむらさきっ!

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 幸奈たちはケーキと紅茶、映人はコーヒーを注文し、店内をそわそわしながら眺めていると、 「何、緊張してんの?」  バカにしたように笑って、和花が話し掛けてきた。 「そんなんじゃない」 「アッキー、こういうとこ行かなそうだもんね」 「そ~なんですよ。彼女もいないし、毎日映画かアニメ、読書か漫画、ゲームの悲しいオタ活人生なんです。春休みは特に酷くてですね」  事実なんで反論はしないが、わざわざ沢城の前で言わんでも良いだろうに。どこまでSなんだ、ウチの妹は。 「あはは、春休みは部活無いんだっけ?」 「まぁ無いに近いな。あっても、家でやってる事を大森たちとやるだけだし」  日高さくらが入部して、一応部員は五人となり、正式に部としての承認を得る事が出来た。そこまでは良かったのだが、一人増えたところでやれる活動は限られている。  前みたいにアイドル動画を撮るわけにも行かず、結局いつも通り映画やアニメの鑑賞会をやって駄弁るだけのサークルと化していた。 「日高さん、入ったんだっけ? どう、上手くやれてる?」
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