1億通りのストーリー

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 私の書いている漫画はAIの人工知能習得のための作品である。AIに情動を教えるために、人間が書いた漫画を読ませるのである。  今現在、農業、工業、サービス業だけでなく医療、教育に至るまで、以前あったほとんどの職種はAIになっている。人間が行っているのは創作に関わる部分のみだ。しかし、それも私のようなAI向けの作品を書いているものによって、近い将来AIの手にとってかわるだろう。 「自分で自分の首を絞めるようなことしないでくださいよ。」 仕方がないではないか。いつかの将来、自分の首を絞めることになるかもしれないが、今必要なのは、今生きていくお金なのである。
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