メガネ屋と悪魔

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メガネ屋と悪魔

これは、メガネ屋さんのお話。 メガネ屋さんは、この道一筋のプロ。 彼がメガネを作ると、注文がたくさん。 ある日、とある悪魔が来ました。 その時、メガネ屋さんはとある噂を思い出しました。 「悪魔が来て、合格だと言われたらこの先ずっとメガネ屋をやることになる。 不合格と言われたら神隠しにあう。 そのあとは誰もわからない」 という噂です。 まあ違うだろうと思いつつ、メガネ作りを始めました。 正直、この悪魔はだめでした。 ですが、一流のメガネ屋なので、メガネを作りました。 今までで1番の出来でした。 悪魔は、一言言いました。 「合格です」 メガネ屋は頭が真っ白になりました。 このまま永遠にメガネ屋をしなくては行けないからです。 そして時は経ち……………… メガネ屋をはじめて545年。 悪魔が来ました。 メガネ屋は疲れていたので、帰ってくれと言いました。 悪魔は言いました。 「不合格だ」と。 500年前のように、頭が真っ白になりました。 次の日、そのメガネ屋は行方不明になりました。 そのメガネ屋の2号店の店主の元に悪魔が現れました。 どこか見た事のある顔です。 2号店の店主が1号店の店主だと言おうとした時に、悪魔は言いました。 「不合格だ」と。
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