これからもよろしく - 覚醒したわたし -

1/2
4人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ
高校生活が始まった。 すぐに友達ができるだろうか? ドキドキ、ワクワク、期待と不安を胸に 入学式に臨む。 入学式を皮切りに、さまざまな場面で体育館に集う度、 席順は名前の順になる。 その名前順に並ぶ前2人と後ろ1人、同じ中学から入学した 顔見知りの子、4人とはすぐに仲良くなった。 後ろの子は別グループに入り、残った正美と淳子、そして同じ 中学からの知子と私が同じグループになった。 グループで一緒に行動するようになり、すぐに4人の関係性が できあがった。 私は正美ともっと仲良くなりたいと思っていて、彼女に夢中に なったていたのだが、正美は淳子にご執心で彼女をいつも優先し 行動する。 誰の意見より何より淳子の意見、要望を優先するのだ。 3ヶ月もすると如実にそういったことが浮き彫りになってゆき、 私はその状況にはがゆい思いをしていた。 一方、中学の時に顔見知りだった知子は物静かな子で私含め 他の3人のうちの誰かと仲良くなろうとかの考えは無いようで、 取り敢えず同じグループにいるといったスタンスでいつも 私たちの側にいた。 すごく大人しいんだけど、中学の頃は周りに大勢の友達がいて 割と目立っていたような記憶がある。 環境が変わったせいか、今は大人しいというイメージを (まと)っている。 途中から更に淳子の言動に振り回されているように感じ始め、 そんな状況に、私はだんだんいらつくようになる。
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!