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ところがどっこい、大学時代に彼女に出会って、少しずつ勇気をもらえるようになった。ゲームの合間に語られる彼女の価値観に何度も救われた。
やりたいこと、好きなことを堂々と他人に言えるようになった。こうやって、自分の想いを形にしてさらけ出せるようになったし、好きなメイクや服を身にまとって、外出できるようにもなった。
我ながらすごいと思うのは、トラウマを植え付けてきた奴ら(一応友達だった)と縁を切ったことだ。中学時代から長きに渡り友達ごっこをしてきたが、しれっと抜けてやった。グループを抜けてもなお、友として連絡をくれるのはたった一人だ。つまり、そういうグループだったのだ。
抜けた直後は、謎の罪悪感が沸いていた。だが、今は心が軽い。大事にしたい人々にも時間を使えるようになった。
「○○ちゃん(私)って、ほんとにかっこいいよね!」
「そんなにはっきり言ってくれる人なんていなかった。ありがとう。」
ある友人の相談に乗った際に言われた一言だ。
中学時代の私からすれば、驚きだろう。推しのすごさを再確認した。
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