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彼は丘の上にいた。
草の上に寝転んで、真っ青に晴れ渡った空を見上げながら、
こんな日は川に釣りに行くのもいいと思った。
雲ひとつない空を見上げていると、まるで水の中にいるような気分になった。
そう思うと、体がふわりと空に浮かんだ。
彼は楽しくなって、そこら中を泳ぎまわった。
やがて彼は、まるで水底の宝物のように輝く太陽目指して潜っていった。
深く深く潜っていった。
そして、そのまま戻らなかった。
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