想定外

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「手作り……しかも綺麗にラッピングしてた。……本命チョコってことで、あってる?」 「う、うん」 「っ! じゃ、じゃあ……俺たち両想いってことで、良いんだよな?」 「う、うん」  さっきから同じ受け答えしかしていない。  でも、間違ってはいないよね?  私は充が好きで、充も告白してくれたってことは両想いで……。  何とか少しづつ考えていると、じわじわと実感が湧いてきた。 「ふぇ? ほ、本当に? 両想いなの?」 「何その反応。可愛いんだけど」 「い、今可愛いとか言わないでぇ……」  今まで充に可愛いと言われても子ども扱いされているだけとしか思えなかった。  でも、女の子として好きになってくれていたと知った今は女の子として可愛いと言われているのが分かる。  そういう意味で言ってくれるといいなって思っていたけれど、いざ本当に言われたら恥ずかしくて顔を見せられないくらい赤くなった。
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