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「え?」驚いた。
「まだ、半年以上あるし、それにその前にN高に合格しなけりゃいけないけどね」
「半年以上先の告白予定の告知?」
「うん」
「野島君らしい。良いわよ。待ってる」
「よし! ありがとう。告白までの完璧なスケジュールを作って実行だ!」
「ふふふ」
高見君失恋の痛みは向井君が救ってくれ、向井君失恋の痛みは野島君が救ってくれるのかもしれないな。
「向井君と牧野さん、野島君と私、みんなN高に行けるといいね」
四人で通う高校生活が見えてきた。楽しいだろうな。それを思うと、とても明るい気持ちになれた。
アイツと会ってまだ半年だ。でもこの半年で、なにか大きく成長できた気がした。
ありがとう、向井隆司君。そう心の中で言った。
ア・イ・ツ 完
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