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「あお、だいじょうぶだよ」
「ぼく あおといっしょにいる」
「あおがねるまで てをつないでるね」
「ぜったいにひとりにしないよ」
いつも一緒だった 自然にそばにいられた
どこにいても なにをしてても
あなたはきらきらしていて
あまりにもまっすぐ私を惹きつけるから
真夜中の静謐な暗闇 すべてを遮断する雨音
流されて沈んでしまえばいいのに
そうすれば
あなたのそばを手放せるだろうか
―――…ねえ、澄生
―――…なぁ、亜緒
もう少しだけ あと少しだけ
そばにいさせてほしい
その時が来たら ちゃんと離れるから
―――……絶対に追いかけたりしないから
「雨夜の星」
雨雲に隠れた星
あっても見えないもの めったにないもののたとえ
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