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晴れの日
『秀サン、朝デスヨ。起キテクダサイ。』
「んん、もうちょっと.....」
『学校デス!秀サン!!早ク!!!』
「わぁぁ!分かったよもう、!!」
被験番号1を家に招き入れてからというもの、
家事をやってくれるのは嬉しいのだが、
朝二度寝しようとしてもそれを阻止してくる。
いつもなら朝飯を抜いてまで睡眠の時間を確保してるけど、
もうそれもできなくなってしまった。
『秀サン、今日ハ晩ゴ飯必要デスカ?』
「うん。サークルの仲間が今日はみんな用事あるっぽいから。」
『ソウデスカ。大学生活ッテ楽シインデスカ?』
「そりゃね。てか、それより支度しなきゃ。」
『行ッテラッシャイ〜』
被験番号1は人間じゃないから
俺に人間生活についてたくさん質問してくる。
それでも、一人暮らしで寂しい思いをするよりかはマシだ。
「ただいま。」
『オカエリナサイ。夕飯、出来テマスヨ。』
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