ハルノ声

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一度にたくさん食べてもらうより毎日というのが重要だ。できれば毎食。細胞の生まれ変わりを考えると1時間ごとに僕の育てたイチゴを一粒ずつ食べて欲しいくらいだ。 でも僕は狂ってはいない。正常な人間だ。 だから詩歌さんが好きなライブに出掛けることも、同僚と食事に行くことも止めはしない。 それらは特別な日で、僕は詩歌さんの当たり前の日常を作っていくのだから。 明るいうちのシャワーを恥ずかしがりながら、バスルームに消えた詩歌さんの使っていた座布団クッションを持って抱きしめると、一人でのシャワーをあんなに可愛く恥ずかしがってどうするんだと、座布団クッションをぐしゃっと潰して悶絶する。 そしてそれを詩歌さんが見たことのないベッドルームへと持って行く。いつものクセだが…今日は詩歌さんがいるから必要ないかと、もう一度リビングにそれを戻すとガタン…バスルームの扉が誘惑の音を奏でる。 僕はその場で足を踏ん張り、誘惑に負けない、覗かない…と強く思いながら、想像は自由だろうと思いを巡らす。 詩歌さんの裸体…僕のバスタオルでどこから拭いているのか…今どこに当てているのか…もしかするとトロリと粘膜が吸着しているなんてこと…最高過ぎる…もっと擦り付けて欲しい。でも肌は擦らないで欲しい…こんな究極の葛藤が生まれるとは…愛することはこんな苦しみも伴うのか…
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