Day.2 透明

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Day.2 透明

鴉は、透明なゼリーに金魚が泳ぐ水菓子を置いていった。帰宅した兄に事の経緯を伝えると、途端に不機嫌な顔をした。「そんな言い方じゃ、そいつ、また来るじゃないか」私より6つ歳上で、来年大学受験を控えた兄は、近頃常に苛立っている。私は俯き、ゼリーを掬う。匙の上で、金魚が跳ねた。
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