Day.6 アバター

1/1
前へ
/32ページ
次へ

Day.6 アバター

交差点で蛇の目をさした鴉を見かけ、思わず腕を掴んだ。「いや、僕は鼠」鼠は、さも迷惑という顔をして黒縁の眼鏡をかけた。「全く、適当な(あるじ)が鴉と同じ(うつわ)を持たせたせいで、これをかけていないとこういうことがしょっちゅうだ」器って? と首を捻ると、アバターのようなものさ、と答えた。
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加