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ソ、ラ、ソード、ソ、ラ、ソード、ラ、ラ、ソーラ、ソファミレミード…
授業開始一分前を告げるチャイムが鳴る。
「あっ、やばいあと二分で授業始まっちゃう‼え、次って何だっけ?」
「古文、だな…。頑張ろーね」
「うーぉ古文…。ありがと偉鳥、頑張るっ‼」
まじか一時限目から古文…。私、古文は内容も教科担当の先生も苦手なんだよなぁ…。
そう思いつつ、自分用のロッカーへと走り、ロッカーの中から古文の教科書や資料、ノート等を取り出して、自分の席に置く。
慌てて自分の席座ると、授業開始のチャイムが鳴った。
キーンコーンカーンコーン…キーンコーンカーンコーン…
私の苦手とする古文の先生、東偽先生が教室の、教卓の前に立つ。
「起立。礼」
「「「お願いいたします」」」
「着席」
「えー、今日は前回に引き続き、宇治拾遺物語をやっていきます。一年生の頃やった今昔物語集巻二十八に収められている池尾禅珍内供鼻語第二十と同じ、鼻長僧事の翻訳を_」
うーん、何言ってるかわかんない…
東偽先生の板書やまわりが見えなくなり、視界がぐわんと揺れる。
あれ……
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