沢山の嘘と一つの真実

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〔九州の狼 そうだよね~、雪にロングは歩きにくそうだもんね。〕 お互いに無難に過ごしたつもりだが、違和感を二人とも感じていた。 「沙樹?」 沙羅が病室に現れた。 〔九州の狼 ごめん、勉強する。〕 〔北海道の渡り鳥 は~い。〕  結希は家に帰ると、メイド服にTバックを付け勤の帰りを待った。そうする事で被害は最小限に抑えられるからだ。 乳首しか隠れない上着に腰を隠せるぐらいのミニミニスカート、お尻は丸出しでTバックは丸見えだった。それも勤の好む色が数種類用意されていて、その日の気分を予測して選ぶのだった。 「おー!なかなか良いチョイスだな。」 帰宅するやいならや、結希の露出したお尻をTバックの上から撫でまわし風呂に向かった。【気に入ったか、バカわ。】 結希の詠みは当たっていた。お気に入りなら服を脱がせたく無いのでお風呂は間逃れる。 「おお、出たぞ。」 勤はこの頃は結希に風呂上りに体を拭かせたりもしていた。 結希の目の前には勤のいきり立った物がまじまじと晒されていた。 【今日もか、一回で済む様にしよう。】 結希は身体を拭きながら口をこ奴の極真部にやった。 「おお、良いな。自分からか?今日は?うぅん。」 勤は眼を閉じ快感に浸っていた。 「お!。」 勤はいきなり、結希の髪の毛を鷲掴みしリビングのテーブルに結希を押し倒し、Tバックのお尻を突き出させ、念入りに舐め始めた。 「そろそろ、お前も熟してきた頃だろう!」 っと、手でTバックを剥ぎっ取った。そして秘所をも舐めまわし始めた。 【いや。】 しかし声には出さなかった。勤は散々舐め回し、 「良い濡れ具合だ。」 っと秘部に股間を押し付けようとした。 「いや!止めて。」 結希は必死に抵抗した。 「大人しくしろ!」 勤が強引に事に向かおうとした瞬間、 『ガタン。』 望の遺影が落ちた。 「ち!気がそれた。舐めろ。」 結希は必死でした。この場から早く逃れる為に、 「おお!う・う。」 勤は軽く痙攣して果てた。 「時間はたっぷりある。お楽しみわな!」 ほくそ笑み勤はトイレに向かった。結希は遺影を直し部屋に逃げ込んだ。 【このままでは、ふう。この部屋は彼との安らぎの部屋】 〔北海道の渡り鳥 元気?〕 返事がない、 〔九州の狼 おおどうした?食事してたから。〕 とは書いたが、自分のリハビリ中だった。もうこの頃は、リハビリの先生も凝りをほぐす程度で帰ってしまうが、沙樹は自己流でチョットでも回復する様に自分で訓練していた。 〔北海道の渡り鳥 そう、あなたは今どこに居るの?〕 〔九州の狼 今は病院、軽い怪我して療養中なんだ。どうして?〕 〔北海道の渡り鳥 へ~なんて病院?〕 沙樹は一瞬戸惑った、しかし脳裏にレーラの影と隅に終い込んだ気付きがいきなり噴き出して来た。 〔九州の狼 久留米医科歯科大学病院。〕 沙樹は瞬時に感じた感と、レーラの脳裏への出現に同じ轍は踏みたくないとの気持ちが浮かび上がり、こう答えた。 〔北海道の渡り鳥 ふ〰ん、そうなんだ!行きたいけど遠すぎる✌身体早く治ると良いね。〕 沙樹は本当の事を半分打ち込みしたが消した。【受け入れられる訳が無い。】 結希は逆に誓った。あいつにやられるぐらいなら逃げようっと。  早速ググると[20日間]歩くとそんなに?でも?行けなく無いかも?。フェリーは?函館~大間が一番安い。本州と九州は歩いて渡れるんだ。 寝たり、休んだりしたら、2カ月ぐらいは掛かるかな?でも。 結希の決意は揺るがなかった。母さんが今日は助けてくれたけど、このままでは必ずいつかは。  決行の朝が来た。結希は何事も無かった様振る舞い、鬼畜が出て行くのを通学した振りをして、隠れ様子を見て居た。 【遅いな?】 やっと、勤が出てきた。見えなくなるまで見送り、尚も時間を空けてから家へ戻った。  部屋を開けると室内は荒らされていた。気付いたか~?まあ良いや、荷物はっと、母の遺品の閉まってある天袋に入れてあった。 やっぱり、ここは安全だったみたいね。 所持金は3万円だった。貯め込んだがこれが最高額だった。 「お母さん、ごめんなさい。行ってきます。」   結希は小さなリュックを背負い家を後にした。 【先ずは函館。北見かな?】 〔北海道の渡り鳥 おはよう。今日はお散歩日和。そっちの天気はどう?〕 〔九州の狼 晴天だよ!お散歩?学校は?〕 〔北海道の渡り鳥 気分転換で休み!どうせ行っても意味ないし。〕 〔九州の狼 え?_どういうこと?〕
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