140人が本棚に入れています
本棚に追加
運命を断ち切れ
原文のままです。
オメガバースもの。
★オメガバースを知らない方への説明
男女性以外にα(アルファ)、Ω(オメガ)、β(ベータ)の第二性がある世界。
αとΩは人口の20%ずつしかいないが、αは秀でた種でヒエラルキーの頂点におり、Ωは月に一度発情期というものがあり、7日間程度続くがこの間、性フェロモンを振りまき体調も崩す。
もともと身体能力や頭脳も他の2種より低く、ヒエラルキーの最下層。社会からの扱いが悪く不遇。
皮肉なことにフェロモンはαに働き(βにも働くが影響はない)、発情期中にαと性交すると男女性に関係なく妊娠。高い確率でα性の子どもを授かる。
その為政略結婚に有用されることもある。
発情期の性交中にαがΩのうなじを噛むと、「番」関係が成立し、Ωのフェロモンは番のαにしか作用しなくなるが、発情期は続くので番との性交は必要である。
番以外と性交は可能だが、激しい拒絶反応が起こり頭痛や嘔吐をしてしまう。
だが、番の解除はαが死ななければできないため、合意でない成立や番に捨てられた際、Ωは気が狂うような発情期を過ごすことになる。
αは番解除をしなくても他の人間と結婚浮気性交できるため、Ωは愛人や側室となることも多い。
Ωとαには「運命の番」が存在するという都市伝説があり、ひと目見ると魂が惹かれ合い、互いにわかるという。
運命の番に会うと、すでに番がいたとしても運命に惹かれてしまうので、悲しい状況が生まれる。
βは普通の人間で、男女性のことわりどおりに暮らす。
オメガバース的には蚊帳の外的立場だが、αやΩに報われない恋をすることがある。
その他おいしい設定
Ωは発情期に、番のαの匂いがついたものを集め「巣作り」をする。
αはそんなΩがとても可愛くて巣作りされるとクラクラきてしまう。
最初のコメントを投稿しよう!