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入学から三日目。
僕を含め、まずはみんな友達作りに勤しんでいた。
僕が最初に友達になったのは、前の席に座っている工藤君。なかなかのイケメンで、かつ中学時代は野球部のエースだったという、麗華&瑠璃コンビのどちらかをゲットしそうな最右翼だ。友達になれたとはいえ、譲るわけにはいかない。
「そういえば、男子みんな、藤川さんと本田さんを狙っているのが丸分かりだよね」
僕はいきなり核心をついてみた。
場合によっては、同盟も考えている。そのためには、ある程度までは腹を割り、お互いの考えを共有しておく必要がある。
手強いライバルたちを駆逐して目的を果たすには、元野球部のエースという多少の毒でも喰らう覚悟だ。
あの諸葛亮も、関羽を殺した憎き呉と同盟を結んで、魏を倒すという大望を果たそうとした。
別に工藤君に個人的な恨みがあるわけではないけれど、イケメンで野球部のエースだったいう時点で少しだけ憎い。
でも、そんな少しだけ憎い工藤君との同盟も辞さないのだ。大いなる目的を果たすためならば。
さぁ、この問いに、なんと答えるのだ工藤君よ。
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