伝説

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 俺たちが求めているのは、背徳の香りと危なさを漂わせた、夜の底で蠢く花だからだ。  その日俺は心を決め、その伝説に乗ってみる事にした。競輪で小金が入った事も背中を押した。陽が暮れ始めた頃、東京メトロ丸ノ内線の四谷三丁目駅を出て、津の守坂と呼ばれる坂を下りて行った。
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