津の守弁財天

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 と女性らしい筆跡があり、店舗名と携帯らしい電話番号が書かれていた。場所はこの窪地から逆手の仲坂を上った辺りだ。  どんな化物が出て来るのか。俺は勇躍、店の在処に向かった。夜の底で蠢く花は決して美しいとは限らない。ハズレが圧倒的に多いクジみたいなものだ。或いは人生の様な。
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