Tomorrow

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 それから私達は、イルミネーションのきらめく小道を散歩した。  指を絡めて、寄り添い合って、互いの体温を感じて……  恋人同士の時間は、あっという間に過ぎてしまう。  パーキングエリアを出ると、すぐにインターに着いてしまった。  ゲートを潜る時、私は寂しさを感じた。  もうすぐドライブは終わり。彼と離れてしまうのだ。 「さてと、妙子」 「はい、え……英二さん」  名前で呼び合う私達。  でもまだ慣れなくて、つっかえたりする。照れてしまうけど、新鮮な響きが心地よかった。 「これから君をアパートに送って行くけど……」  英二さんは遠慮がちに、その願いを口にした。 「君の宝物が見たいな」 「宝物?」    復唱すると、彼は少し恥ずかしそうに頷く。 「象のとべぞう君」 「……あ」
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