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次の仕事は雪山且つ火山らしかった。
率直に言ってアホかと思ったが、話はまだそれで終わりではなかった。
古い時代の文明が持てあました危険度の高い秘宝が封じられていて、その様子を見に行けとのお達しだった。
そしてなぜナズにお鉢がまわってきたのかといえば、もちろん雪山も火山も難易度が高いのだか、なにより、途中やっかいなけものの棲息地域を通らなければならないことがネックであるから、らしい。
どれだけの困難を重ねてくれば気が済むのだ。とは思ったが、そうはいっても仕方がないのでしぶしぶ行く覚悟を決めた。
当然だが、雪山登山がもう過酷だった。
歩くだけでも体力の減りが尋常ではないし、吹雪ともなれば視界も奪われる。
セリェキがいなければ絶対来たくない場所だ。なんならいても来たくない。
その彼によってときどき回復されてるからなんとか進んでいけた。
それでももう二週間以上登っている。
目的の場所が近づいているのかどうかも定かではない真っ白な世界は、思った以上にメンタルを削る。
最悪セリェキがいるという信頼と、ついでにときどき話し相手になっていくれるのでなんとか堪えていられた。
標高の高い場所はただでさえ空気が薄いうえに、火山ガスだろうか、だんだん質も悪くなってくる。
しかも、ここはいわゆる神山だ。魔力濃度の高さと神気の強さが混じり合い魔法磁場もひどいありさまで、登れば登るほどまさに来るものすべてを拒むような様相を呈してくる。
中腹よりすこし高いくらいの位置にさしかかったとき、雪けむりのむこうに、雪とは違う白いものの群れがあらわれた。
うわさのけものだ。
全身白く長い毛でおおわれた四つ足のけもの。
パッと見にはもふもふのぬいぐるみのようでかわいく思えた。
しかし、でかい。あまりにでかい。
成獣で八米突はありそうな大きさだった。三米突くらいの子供とおぼしき個体もちらほら見える。
ここを通るのか?と反射的にひるんだ。あんな大きなものの集団に攻撃されたら、いや攻撃などされるまでもなく、ちょっと大きく動かれただけでもひとたまりもないとしか思えない。
しかし他はのルートはより険しい山道で、クレバスも多いため選択肢としてはないに等しかった。
こんな雪山でなにを食ってあんな巨体を維持してるんだろうか。と、ちょっと現実逃避気味にナズは思った。
「これは、どうすればいい?」
《静かに渡れ》
どこかすがるような気持ちでの問いにも、セリェキはにべもなく応えた。
「おい、見つかっても殺すなよ。まがりなりにも希少生物でもあるんだからな」
《約束はしかねる》
「そんなに手強いのか?」
《いいや。だが、手加減は面倒だろう?》
「あー……」
セリェキが自分を守り切れないかもしれないなどとはナズも疑ってはなかったが、希少生物を虐殺してしまうような事態は避けたかった。
当局への説明が面倒だし、なによりこんなもふもふしたかわいいような気がするものを殺すのは自分の寝ざめが悪い。
セリェキに言われたとおり、静かにと心がけ、彼らの群れのあいだを渡って行く。
できるだけ近づかないように、物音をたてないように注意しながら慎重に歩いた。
どうしようもなく近いところを通ると、まるで巨大な壁のようだ。そびえたつもふもふだ。
思わず立ち止まって見上げる。本当にでかい。
抱き着いたら気持ちよさそうだとは思われたが、さすがに実行するほど愚かではない。
いかに接近したところで彼らは、大量の毛に邪魔され顔のありかすらわからなかった。
下方では、大きな足先がわずかにのぞいていた。先まで毛におおわれている。
寒いもんな、と思った。
彼らも動いてはいるようだがなにをしているのかはよくわからなかった。
こちら側に動いてくる個体からは、注意深く距離をとる。
群れを横切っていてもまったく見つからないでいられるのは、さすがにセリェキのおかげだろう。
本来はもっと敏感で気の荒い種族のはずだ。
のんびりとこんな景色を見ることのできる者もそうはいまい。
ゆっくりと、着実に、群れのあいだを横断していく。
その範囲は広く、長いことの集中はすこしずつ神経をすり減らしていった。
と、そのうちの一体と目があった。ような気がした。
まずい、と思いすぐ視線をはずして停止する。
“彼”は彼なりのとことことした動作でナズに近づいてきた。
まだ小柄な、若い個体のようだ。
好奇心が旺盛な年齢は、群れにまぎれこんだ見知らぬ生き物にも興味があるらしい。
鼻先(とおぼしき場所)でこずかれて、ナズはバランスをくずして尻もちをついた。
小柄とはいえ五米突くらいはある巨体がぶつかったのだ。さすがに堪えた。
とはいえ毛なみはもふもふで、痛くはなかった。
ナズが座り込んだところを、においをかぐように身体をすりつける。
まったくもってもふもふだ。
「セリェキ」
助けを求めるようにちいさな声で守護霊獣の名を呼んだが、応えはない。
彼はひととおりすりすりしたら満足したのか、ナズから離れた。
しかしまだじっと見ている。たぶん。
ナズは慎重に立ち上がり、再びゆっくりと歩き出す。
すると、彼はそのあとをついてきた。
しばらくついてきて、唐突に、ナズをすくいあげて宙に飛ばす。
「!?」
着地したのは彼の背中だった。やはりもふもふだ。
「連れていってくれるのか?」
一応問うてみると、彼は肯定するように身体をゆらした。
そこから群れを抜けるまで彼の背中で移動した。
彼は群れの仲間なのでなにもおそれることがないし、彼の毛の中はあたたかくてありがたかった。
おかげさまで想定よりもずっと早く群れを抜けることができた。
その先は、雪がすくない地域だった。
気温も高めで、ところどころに間欠泉が吹き出している。温泉地帯だ。
連れてきてくれた彼以外にもいくらかのけものたちもいて、湯だまりにつかっている。
「保養地かなにかか?」
ナズは彼の背から降りた。
彼がここまで来てくれたのは、もともと彼らの縄張りの一部だったからか。
ナズが降りると、彼も仲間と同様に湯につかっていった。
「おれも入れるかな?」
湯に手をのばしてみる。
よく見るとだいぶ煮たったように見えるが、標高が高いため沸点が低いうえ湧き出たはしから外気に冷やされるのだ。見た目ほど熱くはないはずだ。
指先がつかる。
「あっ……たかー」
入りたい気持ちが高まる。
むこうの彼が、はやく入れば?とでも言いたげに見てきた。
《泉質自体はそう問題なかろう》
「じゃあなにかは問題なのか?」
《火山ガスだ。私がいなければもう死んでいる》
「あ、そうか……」
開き直って温泉に入ることにした。
服を脱ぐと一瞬寒いが、湯につかってしまえばあたたかさが身に染みるよう。
思わず大きく息を吐く。
先に入っていた彼がゆらゆらと近づいてきて、ナズに寄り添った。
おふとんに包まれたようなしあわせを感じる。
これは、だいぶいい──
と、触手が身体を這う感触を覚えた。
「セリェキ」
声をおさえ、古代の神の名を呼ぶ。
「こいつもいるんだぞ」
人──ではないが─前であるという非難は通らず、乳首をつねられた。
それからひとつの触手が内股をたどり、後孔へもぐりこむ。
「やめろって、ばか」
触手は前立腺を執拗に責めた。
ドライオーガズムで何度もイカされる。
温泉のあたたかさと相俟って、まるで夢の中ような気分だった。
意識が朦朧としたなか、どのくらいそうしていたのだろう。
しばらくして我に返ると、指先はだいぶしわしわになっていた。
「はー。いいかげん先に進むか」
どうしようもなく後ろ髪ひかれながらも、湯から上がり、服を来て、荷物を背負った。
「じゃあな。ここまでありがとう」
まだのんびりと湯につかっていた彼に礼を言い、どこがどこなのか未だによくわからない身体を撫でる。
そして、さらなる奥地へむかうため歩き始めた。
すると、彼が温泉を出て、水分を払うため身をふるわせた。
そのまま、ナズのあとを追う。
お気に入りのスプリガンを再びすくいあげ、その背に乗せた。
「おまえ、」
そして望みの進行方向にむかい、歩き出す。
「いいのか?」
彼は、ナズの問いかけに応えるようにちいさく鳴いた。
三度、四度、それ以上か、雪に埋もれた道なき道を往く。
他の生き物の気配など当然ない。
道程はさらに険しくなってきたが、彼はものともせずに進んだ。
「無理はするなよ」
しばらくすると上のほうに、ほら穴とおぼしきへこみがあるのが見えた。
そして、なにより──
「止まれ」
彼がその言葉に応じて止まると、ナズはその背から降りた。
先の景色を探るようにじっと見る。
いや、よくは見えなかった。
「結界だ」
強い力を感じる。敵だと見なされたならただではすまないだろう。
このむこうこそが、目的の場所だ。
「今度こそお別れだ」
彼にむかって宣言した。
「ここから先は本当に危険だ。おれは滅多なことでは死なないが、おまえまで守りきれない。仲間の元へ戻れ。頼む」
ただ置いていくこともできたが、彼はこちらの言うことを理解しているようだったので、言葉を尽くした。
ここまで乗せてきてくれた親切へのむくいが、彼の命を奪うようなことであってはあんまりだ。
「本当に、ありがとう」
感謝の意をこめて、前脚を撫でる。
彼は理解したようにその場にうずくまった。
しかしどこかナズを心配するように見あげる。
「じゃあな」
できるだけ軽くそう言いおいて、ナズは結界の内へと踏み出した。
「お邪魔します」
そのラインを越えてすぐに、異様なまでの空気の悪さを感じる。
火山ガスどころではない。来るものを拒絶する大いなるちからだ。
セリェキのおかげで無事でいられているが、それでもよくないものだということはひしひしと感じた。
百六十歩ほどで、ほら穴の入り口にたどり着く。
ひとひとりが通れるほどのうろの奥は真っ暗でなにも見えない。
目的のものはこのなかだ。
最低限の魔法でちいさな明かりを灯し、内部へと足を踏み入れる。
ひときわ、きもちがザワつく。
すこしの油断も許されない緊張感で進むと、ほどなく最深部にたどりつく。そこには、地面に座したひとのすがたがあった。
ミイラ化している。
懐には大きな宝石のはまった杖のようなものを抱えていた。
彼がこの“宝”を、その命とひきかえに封じたのだろう。
「これはやべえ──」
《まったく》
思わず漏れた言葉に、珍しくセリェキが相づちをうった。
「そっとしておこう」
《賢明だ》
この場所はいわば天然の防護装置だった。
過酷な自然環境と、地上最強に等しいけもの。ミイラの彼が命がけでめぐらせた結界もある。
外に出してしまうほうが危険だろう。
ナズはきびすを返し、来たときよりももっと慎重に歩いて岩屋を出た。
ついでに入り口を塞いでおきたいところだが、下手なことをすると暴発するかもしれないという不安もある。
しかし誰かが、なにかが、うっかりと迷い込むような事態は避けたい。
観念して、足元の地に手をついた。
十二分に注意して、地面を動かし、ほら穴の入り口を隠していく。
ナズの魔法の命令で、まわりの土地がかさなるように組み合った。
それからその表面に、地の精霊の封印をほどこした。
一、二、三、四、五、六、七、八、九、十──
数え終わってもなにごともない様子に、大きく安堵の息を吐く。
そして踵を返すと、やけに疲労した気分で雪道を歩き、結界の外を目指した。
はやるきもちはあったが、ここで急いてはならないことはわかっていた。
結界のへりが見えてくる。
そこにはまだ、彼がいた。
駆け寄る。
「帰れって言ったのに」
彼は戻ったナズに身をすり寄せると、短く鳴いた。
「たまたまなんともなかったからよかったようなものを」
帰りも再び、彼が乗せて歩いてくれた。
「なんで待っててくれたんだろうな」
ナズはそのあたたかい毛皮の中でつぶやく。
《情がわいたんだろう》
「そうか」
温泉地帯を抜けると、白いけものの群れが見えた。
それから再び数日かけて、彼らの縄張りのはしにたどりつく。
「今度こそ本当にお別れだぞ」
彼の背を降り、その身体を軽くたたいた。
「下界はおまえにはむかないからな」
下山ももちろん楽ではなかった。
あの若きけものの背にゆられていたことがずいぶん懐かしく思われる。
「やさしいやつだったな。聞いていたのとずいぶんイメージが違う」
《あれは親ばなれしたばかりの個体だ》
「それはまあわかるけど」
《年長者ぶりたい年頃なんだろう》
「年長者」
よもや年長者とくるとは。
もちろんあちらが年下だ。しかしナズの方がちいさい。
「──なるほど」
と、苦笑した。
「かわいいから持って帰りたかったなー」
《嵩張るぞ》
「そうなんだよなあ」
***
「ごきげんよう、ナズ!」
「うわっ」
街道を歩いていたところ、そのあいくるしい声とともに、うしろから抱き着かれた。
突然のことについ、大きな声を出してしまう。
セリェキに憑かれて以来、基本的に不意をつかれるということはなく、特別周囲を警戒する必要すらなくなったため、ナズは以前よりも不意うちに弱くなっているかもしれない。
ともかく、今のナズの不意をつけるものは基本的には存在しないはずだった。
ただし、彼女は別だ。
「驚かすなよ、ミラゥ」
「ふふ。たまには刺激を与えてあげているのじゃない。おともだちとして」
「そりゃどーも」
振り返るとそこには、思ったとおり、ふんわりと上品に微笑む美少女がくっついていた。
美しい白い肌。さらさらでまっすぐの長い銀髪。青い瞳。ナズよりまたいちだん背が低い。
ミラゥという通り名の彼女は、魔族の名門のお嬢様であり、幼く見えてもナズよりもずっと年上で、ナズとはくらべものにならないくらい格上の存在だった。本来ならば一生口をきくことすらないような相手だろう。
しかし、古代の神に憑かれているというナズの特殊な状態に興味を持ち、今では友人となっていた。
そしてその強大なちからゆえ、彼女にはセリェキが見ることができた。
セリェキと直接意思疎通ができるため、彼と先に話をつけることによって、彼女にはナズを不意うちすることが可能なのだ。
「トーシァは一緒じゃないのか?」
「もちろんいっしょなのだわ」
トーシァというのは、彼女の兄の名だ。
ふたりはとても仲の良い兄妹で、まるで一対のなにかであるかのようにいつも行動をともにしていた。
「ミラゥ!」
噂をすれば、むこうから背が高くすらっとした美青年が駆け寄ってくる。
妹とおなじく白い肌。くせのない黒髪。赤い瞳。
こと妹に関しては過保護なところがあり、厳しい性格だが、逆にいえば妹に関係しないことには特に口出ししないため脅威とはならない美しいひとだ。
もちろん彼もまたナズとはくらべものにならないくらい格上の存在だが、妹の意をくんで、ナズにも親切にしてくれている。
「ひとりで先に行くな」
「ナズをびっくりさせたいのに、おにいさまかさばるのだもの」
「たしかに、おまえたちほど小さくないが」
「たち、とか言わんでいいんですけど」
「こんにちは、ナズ・レモルドーファル=ヤザキ。妹が失礼したな」
「お久しぶり、トーシァ。おたくの妹の件はもうあきらめているので大丈夫だよ」
「まだ生きているな、出色のスプリガン」
「おかげさまで」
「今日はおなじところにお宿をとりましょう。どこへ行ってなにを見たのか話してくれてもよいのだわ、ナズ」
「そんな大したものは見てないが──」
そこで、思い出した。
「そういえば、これをあげようと思ってたんだった」
そう言ってナズは、いつぞや手に入れた青緑色の羽根をとり出した。
さすがにそのまま持ち歩くことはなく、透明のフィルム状の容器に入っている。
「ヒミカリカの羽根!」
ミラゥが表情を輝かせて受けとった。
「いいのか?」
と訊いたのは兄のほうだ。
「たまたま拾ったやつなので」
「それでも、売れば金になるだろう」
「これ以外は売ったからいいんだ。たまには、数少ない友人に報いるよ」
「そうか。感謝する、少年」
トーシァに頭を下げられるとこちらのほうがどこか恐縮して、ナズは目を伏せた。
「きれいねえ」
ミラゥは羽根をためつすがめつし、つぶやく。
「気に入った?」
「とっても」
「それはよかった」
「ありがとう、ナズ」
「前に欲しいって言ってたからな」
「おぼえててくれたのね。やさしいのだわ」
「たまたまだよ」
「ふふ、おともだちってすてきなものなのね」
彼女はほんとうにうつくしく微笑んだ。
ふと、トーシァがなにかに気づいてナズの外套のフードを撫でるようにした。
「なに?」
「毛だ。アボヴォクか?」
そう言う華麗な指先には、白い毛がつままれている。
「え、アボヴォクに会ったの?!」
さらに妹のほうが意外な食いつきを見せた。
「ああ。ついこないだ、棲息地に行かされた」
「いっぱいいたのかしら?」
「いっぱいいた」
「ああ。うらやましいのだわ。いっぱいのアボヴォク、とってもかわいいのでしょう?」
「まあ、じっとしてればな。動くと怖い」
「あら。あんなにかわいいのに」
「でけえんだよ。機嫌をそこねでもして攻撃されたらシャレにならん」
「あの子たちはおっきなだけなのだわ。いい子たちなのよ」
「おまえにはそうだろうけどな」
「あ、でも、なんか、思い出してきたのだわ。むかしおうちで飼いたいって言ったら、ハイデュネローにあんなおっきなもの飼えませんってめちゃくちゃお説教されたのだわ……」
「それは、よくできた執事だな」
「すぐにいきものを拾ってこようとするから警戒されているんだ」
「なるほどー」
兄の言葉にナズが同意をしめすと、ミラゥはほおをふくらませて抗議の意を示した。
そのすがたのあいくるしいことと言ったらない。
「でも、なかに一匹、おれに親切にしてくれた子がいたよ」
「まあ! まあ! もふもふしたのかしら?」
「した」
「あ~~~~~。うらやましいのだわ。おにいさま、わたしももふもふしに行きたい」
「おまえは──いきもの禁止だ」
「ええ……おにいさまが、ハイデュネローみたいなことを言うのだわ」
「セフェミクの丘にでも行くか。綿毛のシーズンだ」
「ふふふ。よい考えねおにいさま。いーっぱいもふもふしましょう」
今宵の宿を目指し、ミラゥ望みにより彼女を真ん中に三人で手をつないで歩くというよくわからない状態で街道を歩いた。
「ナズ、あなたは次にどこへ行くのかしら?」
「さあな。だけど、どうせロクなとこじゃないのだけはたしかだ」
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