教えて先生

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零はたぶんたくさん食べられる。いつもはたくさん食べていないのかもしれないが。 「外食はしないの?」 「お金がなくて…」 「…お小遣いは?いくら?」 「月に1万です。各仕事につき1万です。個展したら増えます」 「ちゃんとお金稼いでるのに、ほとんどあげちゃうんだ」 「子供のためです」 「そうなの?私は零からお金取らないから」 「あ、家賃…」 今頃。 「その代わりに、家事を手伝って」 「…僕に、できるのでしょうか」 「できたでしょ?お皿洗い」 「あ、はい…よかったです」 それから、シチューをついだり、ごはんついだりも手伝わせた。 「給食以来の仕事でした」 「お手伝いしてよね」 「はい」 嫁はいったいなにを考えてたんだ?子供を触ってもダメとか、零はバイキンか? 「おいしいです!とてもあたたまりますね」 「そうでしょ?」 「こうやって、話しながら食べるのが…実は…すごい好きなんです」 「私もだよ」 「…はい」 零は嬉しそう。私も嬉しい。誰かと食べるのが当たり前だったけど、一人暮らしになったから寂しくて。メンバーは絶対呼ばないけど。
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