新しいお仕事

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「これは、なんですか?」 「チーズ」 「チーズが、中に?すごいです」 零はたくさん食べてる。筋トレも前よりしてるらしく、だいぶがっちりしてきた。対面で座ると、零ががっちりしたのがよくわかるかも。 「私も筋トレしたいなぁ」 「しないんですか?」 「筋トレ禁止」 「どうしてですか?健康になれますよ?」 「筋肉質な体はダメらしい」 「…なぜです?」 「もちもちで、ややぽちゃくらいがいいんだそーで?」 「会社の命令ですか?」 「そー」 「…それは、セクハラでは?」 「さぁ?」 「そうなんですね…」 「もう無理ってなったら辞める」 「はい」 零は、そんなのもったいない!せっかく人気なのに!なんて言わない。 「おいしいです。さっちゃん、いつもありがとうございます」 「どういたしまして」 零の笑顔にめちゃくちゃ癒される。仕事でもやもやはあったものの、そんなのどーでもいい。私は私のやりたいようにやってやる。だって、社長から別に何も言われてないから! 食後、ソファに2人で座る。 「あ〜うちのメンバー出てる」 適当にテレビつけたら映った。 「え、あ…このお方?」 「そです」 「さっちゃんより年配に見えます」 「そです。私だけ高校生」 「なるほど…他の方と歌っている姿は拝見しましたが、個人で映っていると姿は少し変わるのですね」 「衣装とかもあるかもね」 「なるほど、さっちゃんは歌ってるときもいつでも変わらずかわいいです」 「メイクしてても?カラコンでも?」 「もちろん」 「嬉しい〜」 「僕は普段の姿も知っていますが、さっちゃんはいつも素敵です」 「そんなに褒めないでよー恥ずかしいよー」
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