水着撮影…だけど

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更衣室に置いていた私服に着替えなきゃ。 げ、私のブラ…切られてる。 これ、小学生のときにもやられた。私を妬んだ子にやられた。誰かに、妬まれてる。 …これ気に入ってたのに。 そういえば、瀬川さんが、困ったことあったら社長を頼ってねって…。それは、私の所属事務所じゃなくて、ここのモデル会社の。 水着のまま、荷物を持って、社長室のドアを叩く。 「すみません、ピーチです」 「どうぞ?」 すぐ返事があったので入る。 「…どうかされました?」 やっぱり言っていいのか迷った。だって私は他の事務所の人。 「どうぞ、かけてください」 社長は優しく扱ってくれた。 「…あの」 「なんでもお話しして下さい」 「私の、下着、ハサミで切られてました」 「…え?それは、私にも見せられますか?嫌ですか?」 「これです」 バックから引きずり出して、机に置いた。 「…ひどい…。これは…個人ロッカーを早々に作らないといけませんね。これ、同じもの買いに行きます」 「え、でも…」 「車で送ります。申し訳ありませんが、今着てる水着の上から上着を着て移動しましょう」 慌ててバックに閉まった。 車に乗せてくださるのですか。 外は寒いからって、車にあった毛布を膝にかけてくれた。 「不快な思いをさせてすみませんでした」 後部座席に座る私に向けて話してる。 「…いえ、ごめんなさい、私が…」 「マネージャーさんに連絡しますね」 「いえ!それはしないで下さい」 「え、しかし…」
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