ときめいちゃった

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「嘘ついたら、回し蹴りするから」 「はい。嘘ではありません」 「奥さんにキレられて、殴られるかも。入院したりしてね。大怪我で」 「僕は…武道をやっているのでそれはないです」 あーそうだった。得意なんだって。 「ねぇーどうしてさぁ、今日言ったの?付き合ってって」 「…メールを読んで、すごく、怖くなりました。返信も、なかったので。さっちゃんが、教師になにをされたのかと…不安で不安で。僕ができることはなんでもしてあげたい。さっちゃんが僕のことをどう思おうが、助けたいし、さっちゃん…」 さっき、私の大好きなカエさんがされてたように、私も零に抱きつく。 「来てくれてありがとう。嬉しい」 「…さっちゃん、僕…」 こんなに心配してくれるなんて。カエさんの彼氏気取りな鈴野(すずの)くんよりもっと心配してるんじゃない?泣いてるもの。 う〜カエさん、本当に零と付き合ってもいいの?零が泣くとか不意打ちだ〜 「妻に、今日別れるって話します。でも、すぐに承諾してもらえるかは…。時間がかかるかもしれませんが、必ず」 「…うん」 それから家まではタクシーで帰ったけど、零は話できたかな?怯えて話せなかったりして。
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