29人が本棚に入れています
本棚に追加
教えて先生
「すごぉーなにこれー」
帰ったら部屋は文字を書いた紙だらけ。零は床に座って紙を見ているためか、無視。
「零、ただいまー」
「わ、さっちゃん!おかえりなさい」
抱きつかないと気が付かないとか。集中していたようだ。
「すみません、散らかして…」
「綺麗な字だね。練習してるの?」
「…個展に、出す予定で。でも、うまく書けなくて」
「じゃ、これいらないの?」
「…はい」
「ならさぁ、まとめておこうよ。箱…えーっとーこれあいてる。これに入れて」
「…怒らないんですか?」
「なんで。いいから、それやっててね。ご飯作る」
「ありがとうございます」
零はさっさと取り組む。キッチンにはちゃーんと洗ったお茶碗が所狭しと並ぶ。重ねていいのよー。それを拭いてから片付けて、あ、制服着替えなきゃ。
零は全ての紙を拾い終わっていた。書道の道具の片付けをはじめたようだ。ジャージに着替えた私は、料理開始ー
「さっちゃん、いつも料理をされるんでしょうか?」
片付け終わった零はキッチンの前にやってきた。
「そうだよ。昼何食べたの?」
冷蔵庫に入れてあるもの食べていいと言ってたけど、減ってなかった。
「食べていませんでした」
「…食べ忘れ?」
「はい、集中すると忘れます」
「私のお昼は学食。寒いから今日はシチューにします」
「…シチューは家で作れるものなのですか?」
「家で食べてないの?」
「はい。和食なので」
「え〜なにそれ?決まりなの?」
「いえ?なぜか…」
なぜ?
最初のコメントを投稿しよう!