〜エピローグ〜

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「はい──結婚します。私も千晶さんが必要です……! ずっと一緒に暮らして行きたい」 やっと言えた喜びにまた涙がこぼれる。 「ありがとう結佳。二人で幸せになろう。だから笑って」 千晶さんが苦笑しながら私の涙を指先で拭う。 「む、無理ですっ……一度聞いているのにとっても嬉しくて、なんだか切なくて。胸がいっぱいでっ……!」 背中を優しく撫でられ。 また暖かな涙がこぼれる。 でも、千晶さんのせいで色々と欲張りになってしまった私は──そっと千晶さんの背中に手を回して。 「……キスしてくれたら。沢山キスしてくれたら笑えると思います……涙が止まらないのは千晶さん……旦那様のせいです。責任取って下さい」 「──それは大変だ。俺の可愛い花嫁さんのお願いは聞かないとな」 そう言っておでこをくっつけ合い──視線が合うと笑い合っていた。 「結佳、愛してる」 「私も愛してます」 静かに。風に言葉を乗せるように囁き合い、唇が重なった。 この瞬間をずっと忘れない。 千晶さん大好き。 私の大切な旦那様。 そう思って愛しい人の体をぎゅっと抱きしめるのだった。                  ─完─
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