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デビルハンターが吸血鬼のセフレになってどうする
人の社会に混じって吸血鬼が生きている中世の西欧風の世界。
吸血鬼の多くは、順応して人と共生していたが、一部は血に飢えるまま残虐行為に走ったり「人類を滅ぼしてくれる!」とばかり世に混乱をもたらしたり。
それら厄介な吸血鬼を捕縛したり成敗するのはデビルハンター。
プレイヤーが操作する若い青年のキャラだ。
彼には相棒がいて、吸血鬼のハンナ。
ナイスバディな金髪美女で、服を着ておらず、黒く細い帯状の布を体に巻きつけている。
ぽろりがありそうでない、至上のチラリズムがエロいったらない。
ストーカーの狼男に襲われていたところ、デビルハンターが助けて以降、家兼事務所に居候。
色気むんむんの吸血鬼と同居など羨ましい限りだが、デビルハンターは「腹だしていると風邪引くぞ」「またヘマをして、この給料泥棒」とそっけない。
対してハンナも「あんた不能なんじゃないの」「給料があんたの血じゃあ、やる気でないわ」とつんつん。
いつもなにかとお互い、けなしあい、恋愛的な雰囲気にならないので、むしろ「これヤっているな」「セフレじゃね?」「セフレっぽい」とゲーマーの間では認識。
惚れやすいデビルハンターは、ナンパしまくってデートしまくって、しかもハンナは嫉妬しない。
「美女のセフレがいるうえ、やりたい放題で、いいご身分だなあ!」と歯軋りしながら、ハンナのお色気シーンに興奮していたのだが。
なんやかんやあって現世で死亡し、ゲームの世界に転生。
念願のデビルハンターになったからに、金髪美女の吸血鬼を抱き放題だぜえ!
と思いきや。
「おいデビルハンターくずれ。
おまえが失神している間に片づけたんだから、俺にひれ伏せ」
俺の頭を足で踏みつけたのは、相棒の吸血鬼。
のはずが、声が低いし、見あげれば金髪イケメン。
しかも服を着ず、黒い包帯のようなのを体に巻いているスタイルが同じ。
「西川貴○は求めていない!」と文句をつけたかったが、この吸血鬼の相棒、ベルクには頭があがらず。
ゲーマーの腕は多少あっても、生身の肉体で悪魔的存在と戦うのはまたべつ。
慌ててミスをしてばかりで、殺されそうになるのをベルクに助けてもらってばかり。
おまけにゲームどおり「三流がよくもまあ、新聞の一面に顔をだせるもんだ」「俺がいなきゃ、なにもできないへっぽこ」と口もわるい。
どれも的を射た悪口だから、俺は反論できず、しょんぼりするだけだし。
まあ、さんざん「デビルハンターくずれ」と罵りながらも、見限らず、毎度毎度、助けてくれるあたり、一応、俺が命の恩人という設定だから、義理堅いのだろう。
そう考えれば、態度が刺刺しいベルクも、愛おしく思えたもので。
その日は依頼人から、報酬と上等なワインを頂いた。
二人で飲んで、陽気に酔っぱらい大盛りあがり。
「いつもいつも、ありがとお!
ほんとはもっと、ご褒美をあげたいけど、それじゃあ俺の血が吸われつくして死んじゃうからあ!」
大笑いをして、ワイングラスを落としてしまい。
幸い、割れなかったのを拾おうとしたら、背中にベルクがおおいかぶさって。
「血じゃなくていいからご褒美ちょうだいよ」
頭に口をくっつけ囁かれ、ぞくぞくするうちに、首を噛まれた。
「おい!」と声をあげる間もなく吸われ飲まれて「は、あう・・!」と熱い吐息を。
いつも報酬として血を与えるのとちがう。
噛まれて吸われるたびに、脳が痺れるような快感が。
すっかり張りつめたズボンを、ベルクの指がゆっくりと撫でる。
先っぽをくすぐられたと同時に「ひい、あああ!」と射精。
早くイったのに頬を熱くするも、ベルクはいつものように茶化さず、濡れたズボンを握りこみにゅちゅにちゅ。
「ば、ばかあ、イった、ばかり、だからあ、ああ!」と止めたくても、噛まれたところをねっとり舐められて「あふう、ああん・・・」と腰がぬけるよう。
床にうつ伏せに倒れると、腰を持ちあげられ、尻の奥に指を。
童貞にして処女喪失の危機だったが、噛まれたあたりが過敏になり、肌を破らず歯を当てられるだけで、あんあん腰をびくびく。
「やあ、体、おかし、ひいん、あ、だめえ、しょこお、あ、あ、ああ、首、だめ、だってえ、くう、あああう!」
ついには尻の奥を指でかき回されただけで絶頂を。
たしかにハンナの吸血シーンはエロいけどさあ。
吸血鬼が性的に噛むと、唾液に混じって媚薬のようなものも分泌されるの?
ていうか「セフレ説」が本当だったにしろ、男の吸血鬼もセフレなんて聞いていないよ!
頭を混乱させるうちに、腰をつかまれて、ベルクの巨根を丸丸飲まされて。
いい年をこいた童貞のくせに揺さぶられるたびに「ああ、ああ、ああん!」と一丁前に女のように鳴いて、悩ましく悶える始末。
また射精させられて「こ、これ以上、もお・・・」と泣くも、聞く耳持たず、再び首に吸いつきながら、腰をずんずん。
密着しているから、さっきより勢いがなく、もどかしくて腰をふりながら、だめだめあんあん泣きじゃくり、ヨがったもので。
「や、やあん、俺、童、て、なのにい、こん、こんな、気もち、のお、はあう、あ、ああん、セ、セフ、レ、って、想像と、ちが、ひああ、な、なにい、やらあ、おっき、しな、でえ、も、もお、気もち、よ、しちゃあ、ふひいああ!」
以降、ベルクはご褒美を求めてこないし、どこか不機嫌なまま。
「あーあ、どうせセフレですからあ?」「セフレの分際でごめんなさいねえ」といちいちいやみや皮肉を吐いてくるし。
その心境をはかりかねながらも、ご褒美を求めてこないのにほっとするような、じれったいような。
童貞にして男のセフレができ、味を占めてしまった体。
「もう女の子、抱けないかも」と嘆く、情けないデビルハンターを、だれか助けてくれるか、ベルクが責任をとってくれないだろうか。
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