太らせて熟したお前を食べたい

1/1
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ

太らせて熟したお前を食べたい

高校に入学して、同じクラスになった佐竹は、一見、小学生のように小さく、やせ細っていた。 おどろいて「病気かなにかなの?」とこっそり聞けば「いや、親が共働きでほとんど家にいないから・・・」と寂しそうに笑って。 料理男子の俺はとても放っておけず、入学式当日から佐竹を家に招き、夕食をごちそう。 以降、ほぼ毎日、家に誘ったし、昼には俺お手製のお重の弁当をふるまったもので。 そりゃあ、はじめは「俺、おこづかい少なくて食費払えないし、ほかにお返しも・・・」と恐縮。 対して両肩をつかみ俺が力説したことには。 「いいんだ!これは俺のためなんだから! おまえを太らせて食うつもりなんだよ!」 料理男子とあって、栄養が足りていなさそうな人を見ると「食べな!いっぱい食べな!」とお節介を焼きたくなるから、前半はほんとう。 後半は冗談だったものを「そっか」と佐竹はほっとしたように笑い、それからは、俺がふるう料理を気がねなく「おいしいおいしい」と食べてくれた。 食べ盛りの年ごろにして、やはり深刻な栄養不足だったのだろう。 年並に食欲旺盛になって三か月、みるみる上も下も伸びて、小学生から高校生に急成長。 平均的な体型になり、またイケメンに変身。 もともと整った顔をしていたのが肉づきがよくなったことで表面化。 まえは「子供ゾンビ」と鼻で笑っていた女子が掌を反して、もてはやすように。 噂で家庭の事情を耳にいれたのだろう。 佐竹がイケメン化してから、女子たちは我先にとお弁当やお菓子を差しいれ。 もう俺のお重の弁当がいらなくなったほどに。 そうして、すっかり佐竹はクラスに溶けこんだ。 入学してしばらくは、異常に小柄なせいか、まわりが避けていたのが嘘のように。 子供が旅立つのを見送るような寂しさを噛みしめつつ「俺とくっついてばかりじゃあ、佐竹のためにならんだろ」とすこし距離をとったのだが。 その日は久しぶりに俺の家での夕食会。 委員会の仕事を終え、待ちあわせ場所の下駄箱に行ったところ、女子の佐竹への告白シーンに遭遇。 玄関の手前で気づき、足音を立てないよう後退。 すこし時間をつぶすため、ふらふらと校内を歩いていたら「川口!」と呼ばれて。 ふりかえれば、走ってくる佐竹。 「なんで引き返したんだよ!」と怒られ、動揺を隠すため、わざと下品な物言いを。 「いやあ、感慨深いねえ! 『子供ゾンビはないわー』って女子にこけにされていた佐竹のほうが先に童貞卒業とは!」 目を丸くした佐竹は、次の瞬間、悲しげに顔を歪めた。 ぎょっとする間もなく、腕をつかまれ、近くの教室に。 鍵を閉められ、突きとばされて、倒れたところで馬乗り。 胸ぐらをつかまれて殴られるかと思いきや、口づけをし、顔を放して涙をぼろぼろと。 「俺に食べさせて、俺を食べるつもりだったんだろ!」 叫んだそばから、真っ赤になった顔を目の当たりにし「あの言葉、真に受けていたのか?」とは思わず。 全身を染めあげ泣きじゃくるのを見て、弾かれるように上体を起したなら、佐竹を押し倒し、首に顔を埋めた。 すんすんと鼻を鳴らしながら、肉づきを確かめるように、全身を手で揉み揉み。 いつからかだったか、肉づきがよくなっていく佐竹に、食欲と性欲が混合した劣情を抱くように。 果物に目がない俺にしたら、佐竹がどんどん熟していくように見えたのだ。 そして三ヶ月経ち、熟しきって、むせるような甘い香りを放つようになってしまい。 ぞばにいて、いよいよ理性を保つのが難しくなり。 「この胸のもやもやは寂しさによるものだ」と自分をごまかして、佐竹を危険から遠ざけていたというのに。 熟れた果実が自ら身を差しだしてきたなら、歯止めがかからないというもの。 全身をまさぐり、服や下着を脱がせつつ、匂いを嗅いでは舐めて噛んでいく。 思った以上に、俺の料理で太らせた佐竹の肉体は美味で、噛むたび甘い香りが鼻にぬけるような。 無我夢中に嗅いで舐めて噛む俺の変態行為に「はあ、ああ、あん・・・!」と佐竹は悩ましく喘いで悶え、股を濡らしてびくびく。 中心部にはあえて顔を寄せず、太ももの際どいところを噛んだら「はあうあああ!」と射精を。 降ってきた精液を顔につけたのを、佐竹に見せつければ「や、あ、いじ、わる・・・」と涙目で睨みつけられる。 「自分から『食べてくれ』って懇願したくせに」と嘲り、また足の間に顔を埋めて。 さっきイったときに噛んだ太ももを味わいつつ、尻の奥を指でえぐって、じゅぽじゅぽ。 「ひい、ああ、しょ、しょこ、おいし、のお・・・!」と泣いて聞くのに、返事の代わりに深く歯を食いこませれば「た、食べられ、ちゃ、ああん、うひあああ!」と早くも二回目の射精。 もちろん、それだけでは足りず、佐竹を四つん這いにさせて本命の尻を揉みしだき、さんざん嗅いで舐めてがぶがぶ。 空いた手の指で拡張に励んでちゅぱちゅぱ。 まさに桃のように果汁が溢れる錯覚をし、無我夢中に尻に齧りつく。 その間、休まず指を動かしつづけ、佐竹は何回もイき「あ、もお、そんなあ、食べちゃあ、俺、も、もお!」とメスイキもしたよう。 腹八分目になったとはいえ、性欲はまだまだ。 「おまえも俺の食べて、二人で貪りあおうぜ」と限界に近く膨れあがったのを飲みこませて、ずっちゅずっちゅ!と腰を強打。 そのまま上体を倒して背中の肉つきのいい部分を噛んで、獣の交尾のようなエッチを。 食われる佐竹はさながら哀れな草食獣とはいえ「もっとお、もっと、食べて!」と身も心もよろこんでいるよう。 「お、れえ、食べる、の、好きじゃ、なく、てえ、はひ、ひう、ああ、でも、でもお、川口に、食べられ、る、なら、食べよ、って、ああ、あ、あ、あ、うああ、お願、骨、まで、俺、食べてえ・・・!」 放課後の学校で、正気を疑うようなエッチをしたとはいえ、そのあとの日常は変わらず。 女子にちやほやされる佐竹を遠くから見つめ「モテてんなあ」とぼんやり。 が、たまに目があうと胸がざわついて。 怯える草食獣のような目をするから、人目など糞くらえとばかり、肉食獣のように食らいつきたくなるから困ったものだ。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!