剣を抜いたら大人のおもちゃだった勇者の珍道中

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剣を抜いたら大人のおもちゃだった勇者の珍道中

魔王がこの世を支配をしようとし、人間界で猛威をふるうなか、人人は勇者の誕生を祈った。 その思いに応えて、神が授けたのは伝説の剣。 岩に突きたて「この剣をぬいた者こそ勇者なり」とのお告げを。 話を聞きつけ、伝説の剣がある岩山に「我こそは!」という多くの人人が並び、そのうちの一人が農夫の息子の俺。 勇者になりたい動機は単純、モテたいから。 なんて正義感も復讐心もない、舐めた態度の俺が、伝説の剣をぬけるはずがないだろう。 そう思いつつ、「こんな機会、めったにないから記念に」とミーハー丸だしで剣の柄をにぎったところ。 まさか、あっさり引きぬいてしまい。 ただ「おお!」とどよめきが起こったのもつかの間「ん?」「は?」「ええ?」と疑問の声があがりまくり。 というのも、岩に刺さっていた部分は剣でなく、ピンクのゴムだったから。 しかも、先端には男性器を模したものが。 棹の部分がこんなに長いのは見たことないが、いわゆる大人のおもちゃ。 「神さまのいたずらか、手ちがい?」とみんなが呆気にとられていると「貴様が剣をぬいた者か!」と高らかな声が。 「魔王さまの脅威になるまえに、ここで亡き者にしてやる!」 魔物のケンタウロスの襲来。 ふりむく間もなく、跳びかかってきたので、反射的に剣をふるう。 が、農夫の俺の攻撃など、屁でもないようにケンタウロスは跳びすさって回避。 すかさず巨大な爪で引き裂こうとしたものを、腕を上げたまま停止。 次の瞬間「ああーん!」と悩ましい声をあげ、倒れて絶命。 どうやら、この剣は魔物をイかせると同時に逝かせるらしい。 しかも、魔物のオスにしか通用せず、メスにふるったところで蔑まれるだけ。 威力は絶大なれど、この伝説の剣をつくりあげた神はどうかしている。 こんな卑猥な伝説の剣を持つ勇者が、人人に尊敬され応援され、モてるわけがない。 村や町に行っても、表むき歓迎しつつ女の子は遠巻き。 たぶん、人間には効果がないだろうが、男の冒険者は仲間になってくれないし。 ということで、俺のパーティーは剣士、魔導師、賢者、武闘家、全員がオネエ。 「勇者ちゃんの性処理を、いつでも手伝ってあげるわよ」と俺、もしくは伝説の剣で掘られるのを狙っている。 まあ「愛のない無理強いはしない」と宣言どおり、襲ってこなかったが、困ったのは、まさに性処理。 旅の行く先々で女の子たちに避けられるし、道中に自慰をしたくても、仲間が聞き耳を立てているようで恐いし。 いい加減、発散しないことには、オネエの冒険者に血迷って欲情しかねない。 「それだけはならん!」とその夜、仲間が寝たところ、さらにアイテムで深い深い眠りについてもらい。 川辺にいって自慰を開始。 村をでて約一年ぶりとあり、おまけに性的なだけでなくストレスも溜まっていたに「はあ、あ、ああ、うんあ・・・!」と声を抑えず一心にしこしこ。 お漏らしをだだ漏れに、股から盛んに水音を立てながら、イこうとした、そとのき。 「勇者が一人で自慰に耽るとは哀れなことよ」と背後から声が。 はっとして伝説の剣をとろうとするも、後方に滑って手の届かない宙に浮いてしまい。 剣を追って見あげれば、コウモリと人間の合いの子のような魔物が二匹。 双子なのか、同じ背格好に顔。 コウモリの羽を緩やかに羽ばたかせて、一匹が伝説の剣を持ち、鞘からぬいた。 下半身を露わにした恥ずかしい有様ながら、立ちあがって剣を取りもどそうとしたものを、もう一匹が呪文を。 とたんに仰向けに倒され、足を広げられ、身動きできず。 そそり立ち、濡れた股が丸見えなのを、二匹は笑い「ただ殺すだけでは物足りないな」と伝説の剣の先をむけてきた。 「数知れない同胞が屈辱的に逝かされた分をお返しし、おまえを辱めてやろう。 神に授けられし尊き伝説の剣でな」 呪文によって服が破られ、胸に伝説の剣ならぬ、てらてらするピンクの男性器が。 そう、この剣、なぜかいつも粘着質な液体にまみれて、なおのこと、人人に不快感を与えるのだ。 俺だって見るたびに、げんなりするのだが、今はイきかけだから。 剣の先でぬるぬる乳首を撫でられて「はあう、ああ、ああん!」と先走りを噴いてしまい。 両乳首をぐちょぐちょにされて、ついに「やあ、やらああ!」と射精。 魔物に見おろされながらイくのは、死にたいほどの屈辱。 一応勇者だから、なおさら。 ただ、久しぶりにイったことで、目がくらみ、屈辱も快感に変換され体が痺れてやまない。 体がよろこび震えるのがもろバレで「淫乱勇者だな」「男性器が大好物なのだろう」と魔物はくすくす。 茶化しながら、伝説の剣を容赦なく突っこみぐぶちゅうう! 慣らしても、ほぐしてもなく、俺も初体験ながら「にゃひいい!」と射精。 勢いそのままに抜き差しをし「いつも伝説の剣で慰めていたのか?」「男性器が好物すぎて剣の形が変わったんじゃ?」と嘲り、愚弄するのが、体に鞭を打つようにもっと追いつめたもので。 「ち、ちがあ、ちんこ、より、俺、おっぱ、があ、ひぐう、くあ、ああ、ああ、や、やあん、らめ、俺、伝説、剣で、女、なっちゃ・・・!」 メスイキしそうになったところで、魔物がふっとばされて夜空の彼方に。 とりのこされた伝説の剣が揺れて、歯噛みをすると、俺を抱えてゆっくりとぬいてくれたのはオネエの武闘家。 いつもは身の危険を覚えさせる相手とはいえ、この状況で仲間の顔を見れば一安心。 また、眠らせたことを申し訳なく思い「ごめん・・・」といえば「いーってことよ!」とあっけらかんと。 「わたし、眠りの魔法もアイテムも利かないのよね! で、寝たふりをして、勇者ちゃんの一人エッチを盗み見するために追いかけたんだけど、途中で見失っちゃったの」 「こっちこそ遅れてごめんね!」とウィンクされて、複雑な心境になったとはいえ、命の恩人なのだから、よしとしよう。 腰に固いのが当たっているのも、無視することにしよう。
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