恋愛ゲームでモブですらなく犬になった俺の憎き男への復讐劇

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恋愛ゲームでモブですらなく犬になった俺の憎き男への復讐劇

高校にいく以外に時間を費やしてきた恋愛シュミレーションゲーム。 狙っていた女の子にとうとう、卒業式の日「大切な話があるから」と呼びだしを。 「推しゲットオオオ!」と待ち合わせ場所にいけば、目を伏せ頬を染めた彼女が「アキラくんが悩みを聞いてくれたり、相談に乗ってくれて、わたし、わたし・・・」と告げたことには。 「晴れて白滝くんと結ばれたの!」 満面の笑みを浮かべたとたん、どこにスタンバイしていたのか、白滝が彼女の肩を抱いて登場。 「やあ、きみが俺たちの恋のキューピッドなんだね! あらためて俺からも礼をいいたくて!」 「ありがとう!じゃねええ!」とスマホを投げつけたもので。 真夜中だったから、喚き散らしたいのを堪えつつ、むしゃくしゃしたまま台所に。 やけになって「インスタントラーメン二個、食ってやらあ!」と上の棚から袋麺をとろうとし、椅子に乗ったところ。 バランスを崩し、後方に倒れてしまい。 なにか固いものの角に頭をぶつけ、意識消失。 すこしもせず「ジョン!」と呼ばれて、瞼を跳ねあげれば、目と鼻の先にあの憎き白滝が。 反射的に襲いかかったものを「はは!やめてよ、ジョン!くすぐったい」と白滝は涙目で笑って。 「分かった分かった、餌がほしいんだな。今、あげるから」と退室したところで、部屋に姿見があったに自分の姿を見れば。 部屋着姿のまま、頭に三角耳、尻に尻尾が生えている。 引っぱっても取れない。 「ジョン」と聞いて、まさかと思ったが、俺は白滝の飼い犬になったらしい。 ていうか、ゲームの世界に転生したようで、しかもモブですらなく犬に。 ゲームでは白滝との交流はなかったとはいえ、彼女の恋愛相談で飽きるほど、やつのことを聞かされた。 「ジョンという犬を飼っているの」との情報をもたらされ「じゃあ、散歩コースに偶然を装って会うのはどう?」とアドバイスをした覚えが。 女子が恋愛相談をしているうちに、惹かれていって心変わりするのがセオリーじゃないの!? アドバイスが仇になったかもと思うと、怒りが再燃。 ただ、さっき殴ろうとして、じゃれたのからして、おそらく愛犬という立場上、飼い主に危害を加えられないよう。 「さて、どうしたものか」と考えつつ、とりあえずは、半端に犬になった、ややこしい状況に慣れることに。 生活して分かったのは、二足歩行をして人らしい言動をしても、まわりには犬が遊んでいるようにしか見えないこと。 話しても言葉は通じないこと、などなど。 どんな格好でどんなことをしても、犬と認識されるという設定は揺るがないらしい。 そして、愛犬としてのふるまいを逸脱する行為、飼い主の白滝を暴行するなどは不可能。 そのルールが分かったところで、どうやって白滝を罰しようか考えていたら、憎き本人に「どうしよう」と抱きしめられた。 「明日、千恵ちゃんの家にいくんだ。 親はいないんだって・・・」 そりゃあ、殺意が湧いたとはいえ、犬の立場上、手だしはできず、一旦、クールダウン。 「彼女との初エッチを阻止するには」とひねりだした計画を、その夜に決行。 まず、母親の睡眠薬をちょろまかし、白滝のお茶に混入。 眠りについて、頬を引っぱっても起きないのを確認してから、スマホで録音開始。 布団をめくり、ズボンと下着をずらして、取りだしたのはナオホ。 そう白滝が隠していたエッチグッズだ。 白馬の王子様的イケメンながら、性事情は生生しいもの。 「彼女に写真を送りつけたかったけど、できなかったしな」と準備を整え、ナオホを近づけるも抵抗なし。 ゲームは「危害」とは見なさなかったようで挿入を。 「ん・・・」と体をぴくりとしたものを起きず「は、ああ、くう」といれるだけで悩ましい声と吐息を。 すべて包みこんだなら、激しくシェイクするようにじゅっちゅじゅっちゅ! 「ち、千恵ちゃ、す、すごお、ああん、こ、これじゃあ、お、俺が、抱かれて、みた、あん、あん、ああう、は、恥ずかし、も、もお・・・!」 思ったより反応が上上で、女みたいに喘ぎ、あっという間にイったのに「ざまあ」。 「軟弱な男め」としこしこつづけて「やあ、らめえ、イッた、ばっかあ・・・!」と情けなく鳴かせまくり。 多少、胸がすいたとはいえ、まだまだ。 女々しく自慰をしているだけでは、彼女を幻滅させられないだろう。 というわけで、尻の奥に指を。 男の、しかも憎き糞イケメンの尻なんて掘っても吐き気がするだけ。 が、心を鬼にして、ネットで勉強した通りやれば「はひい、ち、千恵ちゃ・・・!」とまたもや反応が上出来。 「お、お尻、だめえ、ふあ、ああ、ああん!」と状況説明的喘ぎの録音もばっちり。 俺の指が神なのか、白滝に素質があるのか、尻をいじっただけで射精。 脅迫できるような録音を十分、できたとはいえ、破滅させるには決定打が欲しくて。 俺の下半身を露わに。 さすがに、尻に挿入するグッズは見つからず。 不本意ながら、憎き糞イケメンを辱めていることで興奮したのをくれてやることに。 元カノをイかせた経験を活かし、白滝の反応を見つつ腰を打ちつける。 男だと具合がちがうだろうに、突くたびに射精して、艶めかしく腰をくねらせ鳴いて泣いて。 「ふああ、千恵、ちゃ、ちんぽ、あった、のお、あ、あ、ああ、しゅ、しゅごお、千恵、の、ちんぽ、気もち、はうん、しゅき、ちんぽ、しゅきいい!」 後始末をしてからパソコンを拝借し「千恵」と呼んだ部分を聞こえないように加工。 編集したのをスマホで送ろうとしたものを、エラーになってできず。 「これは危害に当たるのか!」とスマホを握りしめ、悔しがっていると「ジョン」と肩に手が。 ふりかえると、白滝がぞっとするような笑みを。 「いけない子だね。おしおきだよ」 「え」と声をあげる間もなく、ベッドに引っぱられて、そして・・・。
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